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関東高校県予選 ラグビー 慶応志木7年ぶり関東へ

川越東、深谷、昌平も4強
(第3日、29日・伊奈学園グラウンド)

 準々決勝4試合を行い、川越東深谷慶応志木昌平がそれぞれ勝って準決勝進出を決めた。ベスト4の各校は関東高校大会(6月10、11日・東京)の出場権を獲得し、今秋の第103回全国高校埼玉大会のAシード(第1~4)となる。
 慶応志木は県新人大会3位の本庄第一に21―19で競り勝ち、7年ぶりの4強入り。深谷は浦和を29―5で下し、川越東は56―0で川越に快勝した。昌平は33―7で熊谷工を退けた。
 準決勝は5月3日、熊谷スポーツ文化公園西グラウンドで川越東―深谷、慶応志木―昌平のカードで行われる。

 

伝統のFW発揮

 

本庄第一―慶応志木 前半20分、慶応志木のナンバー8佐藤(中央)がタックルを受けながらトライを奪う

 

 慶応志木は、県新人大会4強の本庄第一を破り、7年ぶりの関東大会出場を決めた。展開力が持ち味の格上相手に「こちらがボールを回したら奪われてやられてしまう。FWがモールとかで押し込むことができればいい」と竹井部長。開始早々にFW陣の奮起から好機が訪れた。
 前半2分に連続ラックからCTB清水のトライで先制(ゴール成功)。同6分に5点を返されるが、同20分にはモールからナンバー8佐藤が追加点を奪う。14―12の後半27分には、モールで押し込んで再び佐藤のトライとWTB加藤のゴールで突き放した。主将の佐藤は「最高の一言。慶応志木の伝統であるFWがうまく出せた」とほほ笑んだ。

 

 

序盤の好守で主導権

 

浦和―深谷 前半9分、深谷のWTB原田(中央)が先制トライを決める

 

 接点で優位に立った深谷が浦和に快勝した。前半3分、ゴールライン際までゲインされたがFW陣が押し返し先制を許さなかった。山田監督は「プライドを持って守り切ってくれた」と序盤の好守で主導権を握った。
 相手に球際の強さを植え付けると、生まれたスペースを逃さず前半WTB原田のトライを皮切りに計4トライ。この日2トライの原田は「両方とも外が空いて思い通りに点が取れた」と振り返った。次戦は県新人大会で敗れた川越東。フィジカルの強さを武器に雪辱を期す。

 

決定力欠き競り負ける
本庄第一

 本庄第一は慶応志木の激しい守備の前に決定力を欠いた。新井監督は「相手の方が必死だった。それがすべて」とブレークダウンで競り負けた展開を悔やんだ。
 3度2点差に迫り、後半はゴール手前まで攻めたが押し切れず「相手の守備に焦って、トライを取り切るイメージができていない」とSH杉田。局面での集中力が秋までの課題だ。

 

経験高める8T

 県新人大会王者の川越東は、60分間で8トライを奪う快勝劇を見せた。前半2分にフランカー高尾のトライを皮切りにFWの推進力とバックスのスピード生かして前半だけで6トライ6ゴールを決めた。
 後半からは「(先発と控え選手の)差が埋まらないと連戦は苦しい。経験値を高めてもらいたい」(望月監督)と8人を入れ替えるなど、チームの底上げを図った。主将の高尾は「チームの基盤は上がったけど、簡単なミスが多かった」と課題の修正に努める。

 

前半猛攻28得点

 昌平は前半の猛攻で熊谷工を退けた。前半10分、ナンバー8増田が守備を巧みにかわして先制トライを決めると、同13分には敵陣で相手キックをチャージしたWTB山口がそのまま追加点を奪った。
 前半だけで4トライなど28得点。それでも主将のFB横山は「後半の失速が気になる」と満足しない。後半は1トライにとどまり、守備のミスから失点も喫した。後藤監督は「失点0がテーマ。ブレークダウンの精度が低いので整備したい」と妥協なく堅守にこだわるつもりだ。

 

=埼玉新聞2023年4月30日付け9面掲載=

 

 

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