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関東高校県予選 ラグビー 昌平連覇 川越東退ける

3位決定戦 熊谷工競り勝つ

(最終日、11日・熊谷ラグビー場)

 決勝と3位決定戦を行い、決勝で昌平が川越東を20―12で退け、2大会連続5度目の優勝を飾った。
 昌平は0―7の前半10分にフランカー宮元が左中間へトライ。次第にペースを握ると、5―7の同28分に、WTB市来が逆転のトライを奪った。後半になっても攻勢を続け、同4分にナンバー8但木がゴール左端へトライ。17―7の同22分にはFB宮本のPGで追加点を挙げた。
 3位決定戦は熊谷工が本庄第一に26―17で勝利した。5―0で熊谷工がリードして折り返すと、後半は互いに3本のトライを奪うなど、一進一退の攻防が続いた。
 上位4校は関東高校大会(6月6~8日・栃木)に出場。今秋の第105回全国高校埼玉大会のAシード権を手にした。

 

 接点で上回った昌平が川越東から3トライを奪って競り勝った。
 昌平は0―7の前半10分にフランカー宮元がトライした。5―7の同28分にはFB宮本のキックに反応したWTB市来が逆転のトライ。後半4分にもナンバー8但木がトライを決め、攻撃の手を緩めなかった。川越東は前半5分にCTB菅谷が先制トライしたが、ミスから流れを失った。

 

進化示す充実の内容

決勝 昌平―川越東 後半10分、昌平のフランカー宮元(中央)が力強いタックルで突破を図る

 

 太陽が燦々(さんさん)と輝く決勝の舞台で、昌平が春の進化を感じさせた。FW陣の力強さとバックス陣の展開力が融合して2連覇を達成。船戸監督は「子どもたちは昨年に続く県内4冠に挑戦している。二つ目を取れてほっとした」と笑みがこぼれた。
 前半10分、主将宮元のトライが劣勢の流れを変えた。2人、3人と数的有利のタックルで接点の強さを生かすと、一気に攻勢をかけた。5―7の同28分、「勝って折り返すかどうかが大事。後半を楽にしたかった」と市来がトライを奪い逆転した。
 後半4分の3トライ目は、チームの成長を印象づけた。中央やや右のラックから細かなパスで左サイドに展開。最後は大外を駆け上がった但木がゴールに飛び込んだ。トライを奪ったナンバー8は「力で押し込み、外を回す練習が形になった」と胸を張った。
 2月の県高校新人決勝は同じ相手に5―0と辛勝した。不完全燃焼だった大会から約3カ月。船戸監督は「ボールを動かすところは勝負できるようになってきた」と手応えを口にした。充実の内容で好敵手を退け、関東大会に弾みをつけた。

 

先制も雪辱ならず

後半11分、ボールの競り合いから川越東のWTB吉田(中央)がタックルで相手を止める

 

 0―5で惜敗した新人大会決勝から3カ月。川越東は雪辱を期した一戦で先手を奪ったものの、またしても昌平に優勝の二文字を阻まれた。望月監督は「(相手)DFの強さと重圧で、やってきたことを出し切れなかった」と振り返った。
 前回対戦時とは異なり、川越東が試合を動かした。徐々に敵陣に押し込むと、前半5分にCTB菅谷がゴールほぼ中央に先制トライ。ゴールも決まり7点をリードしたが、要所で攻撃のミスが出るなど、その後は後半終了間際にモールから奪った1トライにとどまった。
 主将のFB飯野は「セットプレーでミスが多く、自分たちのプレーで首を絞めてしまった」と精度の向上を課題に挙げた。指揮官は「より一層タフにならなければならない」と選手たちの成長を促す。

 

FW陣一丸で奮闘

 FW陣の奮闘でチーム一丸となった熊谷工が接戦を制した。前半6分にモールからロック稲村が先制トライ、後半には連続ラックからトライが生まれた。橋本監督は「我慢強く最後まで戦ってくれた」とたたえた。
 状態が万全でない主将の林蒼が控えに回り、FWリーダーのナンバー8伊藤は「主将の分まで声でまとめていこうと思った」と勝利に安堵(あんど)していた。

 

一から技術磨く

 4位・本庄第一の亀田優斗主将の話 後半に追い付く場面もつくったが自分たちのペナルティーで流れを失った。攻守の切り替えの早さではチームの良さが出せた。今の実力は分かったので、また一から技術を磨いて、レベルアップしたい。

 

=埼玉新聞2025年5月13日付け7面掲載=

 

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