EUとギリシャ語る
羽生市の県立羽生第一高校(相模幸之校長、生徒数442人)に10月31日、駐日ギリシャ大使のニコラオス・アルギロスさん(64)が訪れ、1年生156人に特別授業を行った。アルギロスさんは欧州連合(EU)とギリシャの歴史や文化を説明。日本との交流についても話した。
駐日欧州連合代表部が主催する「EUがあなたの学校にやってくる」の出前授業。加盟国の大使などから日本の高校生が直接話を聞き、EUと加盟27カ国、日本との関係を身近に知ってもらうことを目的にしている。
アルギロスさんはアテネ出身。長身でバスケット選手だったこともあり、体育館のバスケットコートを見て「懐かしい」とにっこり。「若いみなさんにEUやギリシャ、日本の話ができるのがうれしい」と切り出した。
「EUは、経済的、政治的に協力関係を持つ欧州の民主主義国家の集まり。1957年に6カ国で経済共同体をつくり発展。27カ国になった現在、人口は計4億4800万人。インド、中国次ぐ3番目になった。面積は日本の11倍くらいになる」と紹介した。
ギリシャについては「人口約1100万人。日本の3分の1ほどの面積になる。日本とギリシャは外交関係を結んで今年で125年。2国間では貿易が盛んで、戦略的パートナーシップの協定を結んでいる」と話した。
EUの単一通貨になっているユーロについては「私がかつて欧州を旅行した時は国ごとに通貨が違った。ユーロの導入でより発展する欧州になった。加盟国は政治的にもつながりが深い。みなさんにはEUが発展してきた歴史、今後の世界に果たす役割などを学んでほしい」と強調した。
山口凌大(りょうた)さん(16)は「世界とつながる仕事をしたいと思っている。日本とEUの関係がよく分かった」。佐藤悠香(はるか)さん(16)は「EUは授業で学んでいる。よりEUの理解が深まった」と話していた。
=埼玉新聞2024年11月10日付け7面掲載=
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