2025年8月6日配信
学校選びに迷っている皆さんに、綿密な取材に基づいて確かな情報をお届けする「埼玉新聞社高校受験ナビ」学校レポート。
今回は、進学実績急成長で注目されている栄北高等学校を紹介します。
◆駅から3分でアクセス抜群
栄北高校は伊奈町にあります。最寄り駅は埼玉新都市交通(ニューシャトル)「丸山駅」で大宮駅からの所要時間は15分です。
「丸山駅」を降りるとすぐ目の前に校舎が見えます。学校の公式発表では直線距離で300m、徒歩3分となっています。高崎線「上尾駅」や宇都宮線「蓮田駅」などからのアプローチも可能で、全県的に見ても非常に交通アクセスに恵まれた学校と言えるでしょう。
同校は、2000(平成12)年創立で、県内私立高校(全日制)としては2番目に若い学校です。校名からも分かるように埼玉栄・栄東・花咲徳栄と同じ佐藤栄学園に属します。
開校以来「面倒見の良い学校」として知られ、着実に評価を高めてきましたが、近年は進学校としての実績が向上し、その点でも注目を集めるようになりました。
◆学校完結型の進路指導
同校の大きな特色の一つに「学校完結型の進路指導」があります。
「学校完結型」という言い方は必ずしも同校オリジナルではなく、他校でも使われていますが、栄北高校の「学校完結型の進路指導」とは、「授業や受験対策演習、放課後の自主学習などすべての学習を登校してから下校するまでの間に学校でやり切るという指導方針」のことを言います。
少し具体例を挙げておきましょう。
【早朝学習】
同校では授業だけでなく授業時間外の学習を重視しています。
その一例が始業前の早朝学習です。
生徒たちは朝8時から8時40分までの時間を利用し、授業の予復習や読書などを行います。
【授業】
同校では常にワンランク上の学びを提供するため、先生たちは常に研究を怠りません。「授業は進化するもの」と考え、生徒の意見も取り入れながら創意工夫を続けています。
【学習支援】
長期休業中以外にも普段から「放課後演習」が行われています。
1・2年次は英数国が中心で、3年になるとその他の科目も加わり受験に向けて実戦力を強化します。講座によっては外部講師(予備校など)を招くこともあります。
放課後、学校に残って勉強する生徒のために教室や自習室(82席)は午後8時まで開放しています。同校では、部活の練習を終えてから自習室や食堂で勉強する生徒をよく見かけます。冒頭紹介したように「駅近」なのでぎりぎりまで学校に残って勉強することができます。
◆個性に合わせた3類型
同校には個性、能力や希望に合わせた選択ができるように3つの類型が用意されています。
【特類選抜】
難関国公立大学や早慶上理など最難関私立大学に一般入試で現役合格することが目標です。ハイレベルな授業で実力を伸ばし、放課後演習や外部講師による難関大講習などで実戦力を養成します。
【特類S】
国公立大学やGMARCHレベルの難関私立大学に一般入試で現役合格することが目標です。普段の授業で基礎学力を定着させ、放課後演習などで実力を養成します。
【特類A】
部活動と両立しながら難関私立大学や有名私立大学に現役合格することが目標です。総合型選抜や学校推薦型選抜などさまざまな入試形態に対応した指導を行います。
◆国公立に72人が現役合格
学校完結型の進路指導は確実に成果を生んでいます。
令和7年3月の大学入試では、国公立大学に73人(うち現役72人)が合格しました。東京科学大学(旧東京工業大学)や北海道大学(4人)、東北大学(2人)などが含まれます。地元・埼玉大学には11人が合格しています。
私立では早慶上理(早稲田・慶応・上智・東京理科)に合計148人(うち現役143人)ののべ合格者を出しています。特に東京理科大学に多くの合格者を出しています。また、GMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政)には合計324人(うち現役297人)ののべ合格者を出しています。
学校側は、「令和7年度は卒業生数が多かったこともあり例年より合格数が増えている」と控え目な言い方をしていますが、そのあたりを考慮に入れたとしても見事な結果と言えるでしょう。
◆他校にはない部活も
部活動は運動部が13部、文化部が13部あります。
運動部ではエア・ライフル部、自転車競技部、空手道部、ダンス部などが全国大会で活躍しています。
これらの部活は公立中学校にはあまりないこともあり、高校に入ってから始める人も多いようです。しかし、専用の練習施設や指導者に恵まれているため、初心者であっても関東大会や全国大会に出場できるチャンスがあります。
◆修学旅行はオーストラリアへ
同校では学習や部活動とともに学校行事も大切にしています。
修学旅行は海外で、2024年はオーストラリアを訪ね、ファームステイ体験をしました。
国際教育の一環としてグローバルスタディーズプログラムが行われています。海外からの留学生を招き、英語でのアクティブラーニングやプレゼンテーションを通して国際的な視点を身に付けます。
例年6月に行われる文化祭(栄北高祭)は多くの来場者で賑わいます。
近年、多くの私立学校が中高一貫校となっています。
その点、栄北高校は今や少数派となった高校だけの学校です。
入学者全員が同じ条件で高校生活を始められるのも同校の魅力となっているようです。
=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=
サイト内の栄北高校の基本情報は→こちら
学校の特徴~学校からのメッセージ2025~
本校では、生徒個々の個性・能力・希望に合わせ、最難関大学に特化したS型カリキュラム学習と部活動の両立と大学現役合格を目標とするA型カリキュラムを類型別に設定しております。そして、「学校完結型」の進路指導、学習指導によって学習習慣・基礎力・応用力・実戦力を学校で身につけさせ、生徒の夢の実現へ向けて全力でサポートします。
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