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高校生制作の模型乗車体験ー春日部工業高校

ミニ新幹線 出発進行!

 さいたま市南区の武蔵浦和コミュニティセンターで、「親子で一緒に!埼玉学生5インチ鉄道模型乗車体験」が行われた。県立春日部工業高校機械科鉄道班の生徒たちが制作した新幹線の模型を会場内で走らせ、子どもや親子連れなどの来場者が乗車体験を楽しんだ。

 

鉄道模型の乗車体験を楽しむ来場者と手を振って見送る春日部工業高校の生徒=さいたま市南区の武蔵浦和コミュニティセンター

 

 

 同校では課題研究の一環として、毎年機械科の3年生が鉄道模型の制作に取り組んでいる。3年前に同センターのイベントで作品を展示したところ、来場者から「実際に走るところを見てみたい」との声が上がっていたことから乗車イベントが企画された。新型コロナウイルスの感染拡大により昨年は中止となり、ようやく実現した。
 会場となった多目的ホール内にはレールが敷かれ、新幹線「はやぶさ」と「こまち」の本物さながらの模型がお目見え。生徒たちが安全確認を行うと「出発進行!」の合図とともにミニ新幹線が走り出し、乗車した子どもたちは笑顔を見せていた。
 さいたま市大宮区から訪れた湯沢結人君(6)は「とても楽しかった。はやぶさがかっこよかった」。弟の彰人君(3)は「こまちがかっこよかった」とそれぞれお気に入りを見つけた様子。母親の香織さん(34)は「子どもたちが電車好きで参加した。とても精巧な作りに感動した」と話していた。
 鉄道班のリーダー大館宏暉さん(18)は「子どもたちに喜んでもらえて良かった。新しい車両の制作も頑張りたい」。遊佐紀香さん(18)は「やっと開催できてうれしい。歴代の先輩方が作ったものが愛されているということを改めて感じた」。関根滉太さん(18)は「普段あまり子どもたちと接する機会がなく反省点もあったが、絶対に後悔させないぞという思いで取り組んだ」と話していた。

 

=埼玉新聞2022年8月31日付け11面掲載=

 

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