防災、公園を取材
高校生記者が市の情報発信―。八潮市内にある県立高校2校の生徒が、10日発行の市広報11月号を編集した。防災と公園をテーマに高校生目線で取材を重ね、記事を執筆。八潮市の市政情報発信に貢献した。
完成した市広報を手にする八潮高校と八潮南高校の生徒たち=10日午後、八潮市大瀬
取り組んだのは八潮高校と八潮南高校の生徒計8人。両校ともに生徒会役員の希望者から選ばれた。若い世代にも広報を読んでもらおうと、市は2013年度から市内の県立2高校に広報の編集を依頼している。毎年11月号の1ページずつを両校が担当する。近年は新型コロナウイルスの影響で中止していたが、今年は4年ぶりの復活となった。
取り上げるテーマは自由。ただし八潮市に関することが条件。両校の生徒は夏場から市職員を交えて編集会議を重ね、テーマを決定。夏休みを使って取材し、執筆とレイアウトにも取り組んだ。
防災を取り上げた八潮高校は、家庭と学校の備蓄品に着目。市危機管理防災課職員へのインタビューも載せ、市が行う防災への取り組みを紹介した。
八潮南高校は駅周辺4カ所の公園を特集。写真を加えて各園の特色を伝えるほか、遊具点検などの安全対策も取材。公園をイメージさせる緑色を基調にレイアウトした。
広報発行日の10日夕方、両校の生徒はつくばエクスプレス八潮駅に集まり、自ら手がけた広報約400部を駅利用者らに配布。「私たちが編集しました」「ぜひ読んでください」などと声をかけてアピールした。
「みんなで協力して取り組み、大切な経験となった。幅広い世代の人に読んでほしい」と八潮高校2年生の赤松庵さん(17)。八潮南高校3年生の高柳梨花さん(18)は「人生初めてのインタビューが難しかった。私たちも八潮市について新しいことを学べた」と充実した様子で話していた。
市広報は市役所や市公共施設で入手可能。また市ホームページから見ることもできる。
両校の生徒が手がけた市広報のページ
=埼玉新聞2023年11月17日付け6面掲載=
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