「自己肯定感高めて」
母校で講演する高田直芳県教育長=県立熊谷高校
熊谷市の県立熊谷高校で同校OBの高田直芳県教育長(64)が講演。全校生徒に「いま、高校生に伝えたいこと」をテーマに語った。
熊谷高校29回卒の高田教育長はコロナ下、命を守ることと教育活動を継続することのバランスを取らなくてはならない苦しい胸の内を明かし、「それまで当たり前にあった授業が価値ある尊い時間であり享受できることに感謝してほしい」と話した。
そして「友達が困っていたら黙って隣に座り肩をたたく」といった、スマホではできない人と人との直接語り合いの大切さを指摘。さらに、レジリエンス(回復力、しなやかさ)を高めるためには自己肯定感の重要性を挙げ、「学校ではみんなと違うことで自信を失いがち。できないことや失敗することは恥ずかしいことでも情けないことでもない。思い切ってやってみることが尊いこと」と説いた。
3年生の遠藤祐真さん(18)は「自己肯定感が低いのが悩みだった。自分を好きになって、より一層多くの人との機会を大事にしたい」と話し、教師を目指したいという扇原一太さん(18)は、高田教育長の「一緒に成長する喜びを見出せる人になってほしい」との助言にうなづいていた。
=埼玉新聞2022年11月23日付け11面掲載=
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