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高齢者保護の高校生に感謝状ー浦和西高校

「手を差し伸べる大切さ」実践

富岡洋署長(当時)から感謝状を贈呈された花里勇吾さん(中央)と小川耕平さん=大宮署

 

 道に迷った高齢男性を保護し、警察署まで送り届けたとして、大宮署は、いずれも県立浦和西高校2年の花里勇吾さん(17)と小川耕平さん(17)に感謝状を贈った。

 2人は今月4日午後6時ごろ、部活帰りに、さいたま市大宮区内の交差点で信号待ちをしていた際、自転車に乗った狭山市居住の80代男性に「ここがどこか分からない」「狭山市に行くのはどこに行けばいいのか」などと尋ねられた。「声を掛けられ、放っておけなかった」と花里さん。小川さんも「遠いので1人では帰れませんよね」などと言葉を掛け、同署に送り届けた。

 同校のサッカー部に在籍する2人。幼い頃から打ち込むサッカーの練習や学校生活を通じ、指導者や両親、教師から「人のことを考えて行動すること」(花里さん)や「手を差し伸べる大切さ」(小川さん)を学んできたという。

 感謝状を受け取り、花里さんは「(感謝状を)もらえると思ってなかったので、びっくり」と笑顔を見せ、小川さんは「率直にうれしい。またこういう場面に遭遇したら助けたい」と目を輝かせた。同署の富岡洋署長(当時)は「男性や男性の家族、警察にとってありがたいこと。これからも困っている人がいたら手を差し伸べてほしい」と言葉を贈った。

 

=埼玉新聞2022年3月28日付け10面掲載=

 

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