「当たりの強さ上げたい」
鳴戸部屋で稽古に励む昌平高ラグビー部の選手たち(提供)
3日に決勝が行われたラグビー県高校新人大会で初優勝を飾った昌平高ラグビー部は4日、東京都墨田区の鳴戸部屋で出稽古を行った。相撲部屋での稽古という同部初の試みに御代田誠部長は「本当に良かった。当たりの強さをもう一段上げていきたい」と手応えを口にした。
同部からはFWの選手20人とバックスの選手1人が参加。鳴戸親方(元大関琴欧洲)や幕下欧勝竜ら現役力士から約2時間、四股やすり足、ぶつかり稽古などを通して、体の使い方や効果的なぶつかり方を学んだ。
攻守でぶつかり合うラグビーと相撲は「真っすぐ相手に力を伝えることが大事」(御代田部長)な点で共通しているという。唯一バックスから参加した2年の中尾日南汰は「力士の体、特に下半身の強さが身に染みた」と熱っぽく振り返った。
国学院栃木高出身の御代田部長はラグビー部員時代、毎日の練習で四股を踏んでいたことを思い出したという。科学的トレーニングや機器の充実で今まで当時の練習スタイルを忘れていたが、「四股を真剣にやると10回で汗が出るのはすごい」と下半身強化への効果を実感し、今後の練習に取り入れる予定だ。
同校は関東高校新人、全国高校選抜大会への出場を決めている。優勝して早々に新たなメニューをこなし、練習後にはちゃんこ鍋を食べて英気を養った。「低い姿勢で真っすぐ押し返せるタックルを身に付けて関東大会に臨みたい」と中尾。他競技から得た学びをラグビーに生かす。
=埼玉新聞2024年2月6日付け6面掲載=
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