2026年2月19日配信
「視点を変えれば世界は変わる」
伝統校が示す、未来を創る探究の力

2月14日、県立不動岡高校で中学1、2年生(小学生含む)を対象とした学校説明会が行われました。
在校生も運営をサポート
募集開始後、申し込みは200組600人を超え、本来は抽選制とする予定でしたが、「できるだけ多くの方に来校してほしい」との判断から、参加希望者全員を受け入れる形で実施されました。そのため、生徒はホール、保護者は各教室に分かれて実施され、保護者が待機する教室へは、放送部の生徒によるライブ配信が行われるなど、在校生の活躍も見られる説明会となっていました。
高校合格は人生の通過点
冒頭、関根憲夫校長は、挨拶の中で「不動岡高校がどんなことをしてくれるのかではなく、自分はどんな力を伸ばしたいのかという視点で聞いてほしい」と呼びかけました。高校は合格が最終目的ではなく、人生の通過点であり、この3年間でどのような力を身に付けるかが重要であると強調。「最も大切なのは幸せに生きること、人を幸せにできる人生を送ること」と語りました。
創立明治19年、140周年を迎えた伝統校でありながら、進学実績のみならず非認知能力の育成を重視する姿勢が示されました。
文理融合型リベラルアーツと体系的な探究カリキュラム
学校概要の説明では、生徒数1066人、土曜授業年15回、朝6時30分開校などの特徴が紹介されました。始発の電車に乗り、朝早く登校し、お気に入りの場所で学習する生徒もいるとのことです。
スクールミッションは「科学教育と国際理解教育を軸に、探究活動と文理融合型リベラルアーツを実践し、明日の日本を創造する品格あるリーダーを育成すること」。これに基づき1年次で探究スキルを養い、2年次で地域課題研究・異文化理解・理数探究に分かれ探究をし、3年次に小論文で総合的にまとめる体系的な探究カリキュラムが説明されました。
令和8年度は国公立大学108名(現役102名)が合格するなど、進学面でも成果を上げています。

「不動岡QUEST」で探究の本質を学ぶ
今回の説明会の中心となったのは探究体験「不動岡QUEST」です。地域課題研究では、AIに「本校の弱点」を問うと「駅から徒歩20分」という回答が示されました。参加者はペアで話し合い、その弱点をどう強みに変えるかを考察。例として挙げられたものには「移動をトレーニングにする」「歩くことで脳を活性化する」などがあり、このように「視点を変えれば世界は変わる」という探究の本質が示されました。
異文化理解では、仮想国家A国とB国に分かれ、文化の違いを体験。自分の当たり前を疑い、他者の当たり前を想像することの重要性を学びました。
理数探究では、錯視を題材に「なぜ人数が減ったように見えるのか」を考察。科学者のように矛盾なく説明する姿勢が求められました。
開始当初は緊張していた生徒の皆さんも、活動を通して次第に打ち解け、積極的に発言する姿が見られました。伝統を守りながらも新しい挑戦を続ける不動岡高校の姿勢が、説明会と探究活動の体験を通して鮮明に示された一日となりました。(文・根岸孝之)
=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=
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学校の特徴~学校からのメッセージ2025~
令和4年度から、普通科と外国語科を統合し「特色ある普通科」として本校の教育課程が大きく変わりました。一例を挙げると、外国語科でしかできなかった「第2外国語」の授業を誰でも選択・履修可能になりました。また2023年度三菱みらい育成財団による助成対象に本校の「未来探究プログラム」が採択され、生徒の国際的視野・科学的素養を養うため、海外研修や野外実習など多くの課外活動や研修も実施されています。
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