2025年3月4日配信
新校の魅力伝える
2月22日、県立大宮工業高等学校において中学1、2年生対象の説明会が開催されました。
この説明会は現・大宮工業高校の説明会ではなく、大宮工業高校と浦和工業高校が統合し令和8年4月に開校する「埼玉県立大宮科学技術高等学校(仮称)」の説明会でした。1月にも開催されていて、同時期に開校となる6校の中では、最も早い説明会となります。
コンセプトは「大学進学を目指し、大学進学後も活躍できる力を育成する学校」で、大学入学後も伸びしろのある高校生の育成が目標だそうです。大宮科学技術高校は、情報サイエンス科・機械工学科・電気工学科・ロボットデザイン工学科・建築デザイン工学科の5学科10コースに分かれています。
ほとんどの学科に「工学」と付いているのは、従来の機械科や電気科などよりも深い学びを行うという意味合いがあるそうで、例えば、機械工学科のエアロスペースコースでは大学や企業と連携して航空宇宙について学んだり、電気工学科のパワーグリッドコースでは電力供給などの課題について論理的に学んだりするそうで、話をうかがった限りでは高校の枠を飛び越えるような内容の学習をしていくようです。
それだけでなく、現大宮工業高校の山崎正義校長が「新校は勉強する学校になる」と仰っていたように、大学進学にも力を入れていくため45分7時間授業で、専門学科の授業だけでなく普通科科目の授業の時間数もしっかりと確保し、大学入学共通テストをはじめとする大学受験への対応もしていきます。
また、新校開校後にはSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の指定校を目指すそうで、現在埼玉県の県立高校のSSH指定校は浦和一女、春日部、川越女子、熊谷西、越谷北、所沢北、松山の7校で、指定されれば専門高校では初となります。
2校の工業高校が統合するのですが、新しい工業高校としてスタートを切るのではなく、理工系に特化した新しい学校ができるというイメージです。説明会では先生方がとても楽しそうに今後のお話をされている様子が印象的で、新校をより良いものにしようという熱意を感じることができました。
本日の説明会の参加者は50組93人だそうで、そのうち6組が小学生で、女子生徒も2割くらい参加していました。学校側の想定を超える参加者に、注目度の高さがうかがえます。また、それだけ進路選択への動きが早まってきているということを感じました。同校は3月22日にも説明会を開催します。
(文・木下絢一)
※このシリーズでは、中学1、2年生向けに開催された学校説明会についてレポートします(埼玉新聞社高校受験ナビ編集部)
=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=
サイト内の大宮工業高校の基本情報は→こちら
学校の特徴~学校からのメッセージ2024~
全国に誇る充実した施設・設備と企業等との外部連携からなる実践的な学習活動を行っています。工業科の実習系科目は、1班 10人程度の少人数で行うほか、2年次では数学Ⅱ、英語コミュニケーションⅡを少人数制によるきめ細やかな指導で社会生活や大学生活を支える教養を身に付けます。各学科とも3年次より専門知識を深める専門コースと、理工系大学進学をめざすカレッジコース(英語・数学・理科)を設置しています。
カテゴリー
よく読まれている記事