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2年生対象に選挙講座ー志木高校

投票 意外に簡単

 県立志木高校(梅沢秀幸校長、生徒数約750人)は19日、同校体育館で、全2年生約240人を対象に「選挙講座と模擬投票」を行った。今年6月の志木市長選や参議院選挙などを控え、選挙を身近に感じる機会を提供することにより、主権者としての良識のある公正な判断力を身に付けてもらうことが目的。

記載台で投票用紙に候補者名を記入し、投票箱に投函する2年生ら=19日、志木市上宗岡の県立志木高校体育館

 

 4月から3年生となり、選挙権を得る2年生に対する主権者教育の一環で、同校から依頼を受けた志木市選挙管理委員会が快諾し、実現した。
 この日、選挙講座では市選管職員の田中陽介さんが選挙権や被選挙権の条件など選挙の意義や種類、候補者の選び方や投票方法などをスライドを活用して分かりやすく解説。「選挙後は選んだ人が公約を実行しているか否かを確認してほしい」と呼びかけた。
 模擬投票は「志木高校の校長選出選挙」を想定。徳川家康や織田信長、津田梅子ら歴史上の著名人6人を候補者に「成績優秀者に5千円を配布する」など各候補者の公約を発表。この公約を基に生徒らは会場に設置された記載台で投票用紙に候補者名を記載し、投票箱に投函(とうかん)した。
 各クラスから選出された生徒で構成した校長選の選挙管理委員会が開票作業を行っている間、市職員らは「投票用紙はプラスチックで出来ているか」「投票用紙は赤ペンやボールペンで記入してもいいのか」など〇×式のクイズを提供。生徒らは楽しみながら選挙制度を学んでいた。
 同校の佐藤優姫さん(17)は「選挙はイメージは湧かず、投票は面倒と思っていたが、一人一人の票が代表を決める大切なことや投票が意外に簡単なことが分かった」、大和田陽介さん(17)は「今は選挙権はないが、選挙の仕組みがよく分かり良かった」と話していた。

 

=埼玉新聞2025年3月26日付け13面掲載=

 

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