埼玉新聞社 高校受験ナビ

<詳報>【令和9(2027)年度公立入試】マークシート方式を導入 国語・作文は廃止

2025年7月25日配信

 

 7月24日、埼玉県教育委員会は令和9年度公立入試(主に令和7年度中学2年生が受検する入試)における学力検査について、解答方法にマークシート方式を導入することなどを発表しました。

 

埼玉県ホームページ

令和9年度埼玉県公立高等学校入学者選抜学力検査問題について

 

採点が迅速かつ正確に

 マークシート方式は多くの都道府県公立入試や私立入試で導入されています。

 首都圏では東京都、神奈川県、千葉県の公立入試で既にマークシート方式が導入されています。また、埼玉県内の私立高校でも多くの学校がマークシート方式を導入しています。

 マークシート方式により採点が迅速かつ正確に行われるようになることが期待されています。

 

◆記述式問題は1割程度

 これまで、埼玉県公立入試は、記述式問題が比較的多いのが特徴と言われてきました。しかし、マークシート方式の導入により、記述式問題の割合が減少します。県教委は、「記述式の問題は1割程度とする」と発表しています。

 ちなみに令和7年度入試における記述問題の配点は次の通りでした。

国語 57点

数学 96点

社会 48点

理科 51点

英語 55点

数学(学校選択) 96点

英語(学校選択) 56点

 

 記述式問題がまったくなくなるわけではありませんが、激減するのは確実です。

 

◆国語の作文は廃止

 長く続いてきた国語・作文が廃止になります。

 作文は、与えられたテーマについて自分の考えを書くもので、配点は12点でした。

 従来型の作文は姿を消しますが、字数制限を設けた記述問題などは残る可能性があります。

 

◆サンプル問題を公開

 県教委はマークシート方式を導入した場合、どのような出題に仕方になるか、また、どのような解答の仕方になるかについて、過去の入試問題を基にサンプル例を示しています。

 例は各教科1問程度ですが、だいたいのイメージはつかめるでしょう。

 県教委は、8月中に中学校の先生を対象とする「サンプル問題等説明会」を開催します。また、中学生・保護者向けには8月上旬までに「マークシート方式導入についてのリーフレット」を公開する予定です。

 

(教育ジャーナリスト 梅野弘之)

 

=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=

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