大宮国際が最優秀賞
武見ゆかり実行委員長(左)から賞状を受け取る「LL」のメンバーら=9日午後、上尾市のあげお富士住建ホール小ホール
国連の持続可能な開発目標(SDGs)を探求し、社会課題解決に向けたアイデアを競う「SDGs QUEST みらい甲子園」(実行委員会主催、埼玉新聞社共催)の埼玉県大会ファイナルセレモニーが9日、上尾市のあげお富士住建ホールで開かれた。セレモニーには最終選考に進んだ12チームが参加。衣服のリユースやフラワーロスに関する課題解決のアイデアを提案した大宮国際中等教育学校のチーム「LL」が最優秀賞に輝いた。
同大会では高校生がチームを結成し、SDGsの課題解決に向けたアイデアをアピールする。155チーム633人がエントリーした。
最優秀賞の「LL」は、全自動で古着を売買することができるロッカーを作成し、服をリユースするアイデア。古着が売れ残った場合はロッカー内で服をシュレッダーで分解した後に、花の入った製油で香り付けし、香り袋にリサイクルする。
同チームリーダーの大場莉乃(17)さんは「他のコンテストでは全然選ばれず、落ち込んでいた時もあった。結果的に賞がもらえてうれしい」と笑顔を見せた。
各賞も発表され、企業賞の日本工業大学賞には、子ども食堂に関するアプリを考案した浦和一女高「食材、ゲットだぜ!」、アイダ設計賞は、妊婦や産後の女性をサポートする体制について発案した富士見高「ぼくたちママ応援隊」、埼玉りそな銀行賞は、チョークの再利用について取り上げた春日部共栄高「サイエンス部」が選出された。
また「SDGs QUESTアクションアイデア優秀賞(埼玉県SDGs賞)」は、フードバンクの寄付率を高めるアイデアを出した浦和一女高の「A.Y.Y」が受賞した。
実行委員長で女子栄養大副学長の武見ゆかり教授は「素晴らしいアイデアがたくさんあった。ぜひアイデアからもう一つ何か自分事として取り組んでいく、あるいは行動に移す、そして周りの人につなげていく、そういうことを進めていただければ」と生徒らに呼びかけた。
各ファイナリストは次の通り。
LL(大宮国際中等教育)▽be in curable disease(浦和一女)▽A.Y.Y(浦和一女)▽CONNECT(筑波大学付属坂戸)▽高校生パワー(開智未来)▽地域復興チーム(細田学園)▽サイエンス部(春日部共栄)▽ペーパーシスターズ(川越女子)▽ぼくたちママ応援隊(富士見)▽r/2mns(幸手桜)▽食材、ゲットだぜ!(浦和一女)▽30期アイリス(筑波大付属坂戸)
=埼玉新聞2025年3月12日付け11面掲載=
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