2021年3月22日配信
令和3年度入試は一部の学校が欠員補充のための検査等を行っていますが、ほぼ全日程を終了しました。
昨年行われた令和2年度入試、今年行われた令和3年度入試は、それぞれ新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けましたが、日程的には予定通り実施されました。近隣都県公立入試や私立入試についても同様です。来るべき4年度入試も日程的には予定通り行われる見込みです。
令和4年度学力検査は2月25日
令和4年度の公立入試の日程は、現中学2年生が1年生から2年生に進級したばかりの昨年5月に既に発表されています。それによると、学力検査が令和4年2月25日(金)、入学許可候補者発表(合格発表)が3月7日(月)となっており、今年より一日早まっています。
現2年生の皆さんが春休みを終え、3年生に進級した段階では公立入試まで10カ月と少し、それより早く行われる県内私立入試まで9カ月と少しとなっています。入試は1年後ではないのです。
コロナ禍で得られた教訓
令和3年度入試で大きな変化があったのは入試出題範囲です。臨時休校が長引き、授業進度の遅れが懸念されたため、各教科で出題範囲を縮小する措置が取られました。ただし、これによって受験勉強のやり方や内容が大きく変わることはなかったようです。
一番大きな影響を受けたのは、学校選びです。大規模な進学イベントは軒並み中止となりました。また、各学校が実施する学校説明会、個別相談会、体験入学も中止となったり、開催日や実施方法が変更になったりしました。そのため、行きたい学校の説明会に参加することができず、志望校決定が大幅に遅れた受験生もいました。
新型コロナをめぐる現在の状況を考えると、昨年のような長期にわたる臨時休校は考えにくく、進学イベントや学校説明会もコロナ以前に戻りそうな気配ですが、安心はできません。
ですから、いま出来ることは決して先送りせず、出来るうちにやっておくという心構えが大切になります。(教育ジャーナリスト・梅野弘之)
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