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全国高校バスケ 女子 埼玉栄2回戦敗退

懸命守備も差埋まらず

女子 埼玉栄―福島東稜 第3クオーター、埼玉栄の西幅(4)がシュートを放つ

 

 女子の埼玉栄は体を張って懸命に守ったが、点差を埋められず。留学生2人を擁する相手にゴール下の主導権を握られ、打開することができなかった。目(さっか)監督は「流れを持って来られそうだったけど、我慢し切れなかった」と悔やんだ。
 相手の守備の強度が高く、ドリブルでの切り込みが封じられた。木川、西幅ら体の強い選手が中でパスを受け、外の打ち手にスペースをつくり攻撃の活性化を図ったが、シュート精度を欠き、得点を重ねられなかった。
 それでも、粘り強い守備で失点は抑えていた。身長で劣る相手にも臆せず体を当て、プレッシャーをかけ続けることで楽なシュートを打たせなかった。指揮官も「ディフェンスはよく頑張った」と評価した。
 常に追う展開で試合が進んだが、集中力は切らさなかった。チーム主将の伊藤は「高さがない分、全員で走ってカバーする良いチームだった」と涙ながらにチームを誇った。

 

積極的にプレー 途中出場13得点

3年生 西幅

 途中出場の西幅は、短いプレー時間にもかかわらずチーム2番目の13得点を挙げた。長身の留学生とのマッチアップとなったが、「自分でゴールまで持っていく練習をしてきた」とスピードと運動量で振り切り積極的にシュートを放った。
 先発のうち3人が2年生。3年生のセカンドメンバーとして悔しさを抱えつつも、練習から強度高くプレーすることでチーム全体の底上げに貢献してきた。「悔いなくやりきれたとは言えないが、積み重ねたものは出せた」と充実した表情だった。

 

=埼玉新聞2025年12月25日付け13面掲載=

 

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