【第1日】
女子5000㍍競歩 土志田(春日部女)初優勝
男子棒高跳び 飯塚(越谷南)が頂点
(13日・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場)
男女10種目の決勝などを行い、女子5000㍍競歩は土志田実桜(春日部女)が23分44秒63で初優勝を飾った。男子棒高跳びは飯塚俊介(越谷南)が5㍍00で初の頂点に立った。女子走り高跳びは佐藤那々子(早大本庄)が1㍍72で初制覇した。
男子400㍍は斉藤奏志(進修館)が48秒63で初めて制し、女子同は金田結愛(伊奈学園)が56秒84で初優勝した。
各種目とも上位6位(競歩は5位、混成と女子の棒高跳び、三段跳び、ハンマー投げは4位)までが北関東大会(6月12~15日・茨城)に出場する。
平常心で大会記録迫る

女子5000㍍競歩 23分44秒63で初の頂点に立った春日部女の土志田実桜
女子の5000㍍競歩は春日部女の土志田が初の頂点に立った。大会記録の23分44秒48にわずかに及ばず、23分44秒63でフィニッシュした。「何も考えず、楽しい気持ちで歩くことを意識していた」と平常心を保ち、笑顔があふれた。
レース序盤から4人の先頭集団の中で、2番手に位置を取った。仕掛けるタイミングを探り、3200㍍付近で首位に立った。後方の選手の足音が遠く聞こえると首位に立ったと実感。「疲労をためないことを心掛けた」とペースを保った。
昨年の県新人大会では2位に入り、初めてつかんだ県の頂点にもおごりはなく「後ろまでしっかり腕を振ることを意識している」と努力を続ける。3000㍍にもエントリーするなど、自身の可能性を広げようと無欲で取り組む。
昨冬に初出場を果たした全国高校駅伝のメンバーに選ばれたが、補欠のため憧れの都大路を走れなかった。その悔しさをばねに日々成長を続ける。今大会でも「レース終盤は腕の振りが弱くなってしまった」と課題を見つけ、今後の飛躍につなげる。
監督の記録に挑戦

男子棒高跳び 5㍍00を跳び初優勝した越谷南の飯塚俊介
男子の棒高跳びは越谷南の1年生飯塚俊介が5㍍00を跳び、初のタイトルをつかんだ。優勝を決めた後、「草間先生の記録を更新したかった」と同校の監督が25年前の高校3年時にマークした大会記録の5㍍11を超える5㍍12に挑戦したが更新はできなかった。
4㍍20から跳躍を始め、4㍍90を羽生一の遠藤と越谷南の大森が失敗する中、4㍍90をパスし、5㍍00を3度目の跳躍で成功。「コンディションが良かった。助走が良くなり、スライドが伸びてスピードが付いた」と会心の跳躍を誇った。
自己ベストはさいたま片柳中3年時にマークした5㍍07。「さらに助走を速くして、硬くて長いポールを使いたい。5㍍12ではなくて、もっと上を目指していかなくてはいけない」と監督の記録を通過点と定め、精進していく。
自己新で制す
女子走り高跳び 早大本庄の佐藤
女子走り高跳びは早大本庄の佐藤が自己ベストを更新する1㍍72で頂点に立った。昨年はけがの影響で記録更新が停滞していたが、ようやく乗り越えた。「約2年ぶりにベストを更新できたので、素直にうれしい」と笑顔を見せた。
全国高校総体の最終予選となる北関東大会に向け、「確実にインターハイを決める跳躍と、北関東優勝を目指して頑張りたい」と意気込んだ。次の目標は自身の身長と同じ1㍍76。「ずっと意識している高さ」のクリアへ向け、さらに調整を重ねていく。
恥じない走りを
女子400㍍で初優勝した金田結愛(伊奈学園)
4カ月の離脱中もトレーニングを続け仲間に支えられた。自己ベストは56秒61。関東大会は決勝で55秒台、さらに54秒台も視野に入れて、県代表として恥じない結果を出したい。
後半の加速光る
男子400㍍で初優勝した斉藤奏志(進修館)
昨年の県大会決勝で関東を逃した7位の悔しさを胸に冬季は死ぬ気で練習を重ねた。後半重視の配分がはまり自己ベストの48秒63。タイムにはまだ納得しない。北関東大会は47秒台を目標に、優勝を狙う。
【第2日】
男子100㍍ 佐藤(西武文理)2連覇
女子棒高跳び 金原(羽生一)が初V
(14日・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場)
男女の計8種目の決勝などを行い、男子100㍍の佐藤快衛(西武文理)が10秒46で、同砲丸投げは庄子高栄(西武台)が16㍍44でそれぞれ大会2連覇を飾った。
女子100㍍は遠山あん(伊奈学園)が11秒79で、同棒高跳びは金原奈々(羽生一)が3㍍20でそれぞれ初制覇した。同400㍍リレーは伊奈学園が47秒52で制した。
各種目ともに上位6位(競歩は5位、混成と女子棒高跳び、三段跳び、ハンマー投げは4位)までが北関東大会(6月12~15日・茨城)に出場する。
予選で県高校新10秒32

男子100㍍決勝 10秒46で西武文理の佐藤快衛(右から2人目)が2連覇を果たす
男子100㍍を制した西武文理の佐藤は、予選で県高校記録を31年ぶりに更新する10秒32をマークした。タイムが表示された瞬間、観客席は大きくどよめいた。「最後流したけど、こんな(タイムが)出たんだ」と自身も驚きの快走だった。
準決勝では追い風参考ながら10秒25の好記録。順調に勝ち上がり、決勝でもスタートから先頭
に立つと、1位を守り切りそのままゴール。しかし、「予選と準決勝よりタイムが良くなかった」と喜びは一切見せなかった。
快挙達成の予兆は「足音」にあった。予選前のウオーミングアップ中に、室内練習場で走る自分の足音が大きく響いているのを聞き、「パワーが出ている」。調子の良さを感じ取り、トラックに向かっていた。
中学時代はサッカー部、高校入学後は走り幅跳びの選手だった。1年生の秋に突然、「自分の体じゃないみたい」に足が速くなり、短距離へ転向。本格的に100㍍を走り始めてから2年もたたずに県高校記録を更新し、成長中の才能は底が知れない。
助走を武器に目標達成

女子棒高跳び決勝 3㍍20で初優勝した羽生一の金原
女子棒高跳びは羽生一の金原が初優勝を飾った。残り4人となった3㍍00から跳び、1回目の跳躍で成功させると、続く3㍍10はパス。一騎打ちとなった3㍍20を2回目で成功させた。「県で1番になることが目標だった。うれしい」と笑顔を弾ませた。
中学時代は短距離走を主戦場としており、武器である助走の速さから高い跳躍を生み出す。「安定して跳べるようになっていたので、自信があった」と、3㍍00まではパスして体力を温存できたことも功を奏した。
県新人大会では2位で、優勝したのが今大会の頂点を争った川越女子の竹内だった。二人は「同い年で記録も近い。ライバルで仲良し」と高め合う存在だ。切磋琢磨(せっさたくま)する間柄の選手から祝福を受け、喜びをかみしめた。
男子400㍍リレー
立教新座 V4も狙うは新記録
男子400㍍リレーは立教新座が40秒70で4連覇を達成した。100㍍決勝進出者の矢沢、田中を抱える走力に加え、経験豊富なバトンワークが光った。アンカーの丸山は「4連覇はプレッシャーになったし、背中を押してもくれた」と重圧を力に変えた。
優勝の喜びに浸る間もなく、口をそろえるのは「目標は県高校記録」という言葉だ。北関東大会では「(県高校記録更新となる)39秒台で優勝したい」と、勝利とともに、1987年以来の記録更新を狙う。
女子400㍍リレー
伊奈学園 練習生かしノーミス
女子400㍍リレーを制した伊奈学園は前日の準決勝で初めて組んだ4人で頂点に立った。初めて1走を任された大塚が好スタートでつなげると、2走矢口は追い風にも乗って上位をキープ。3走山本は「全員を抜かすつもり」の走りで混戦から抜け出し、4走種田が一気に突き放した。
バトンパスに不安を抱えていたが、ミスはゼロ。矢口は「普段のジョグからバトンをつなぐ練習をしてきたことが生きた。準決勝より良かったけどタイムが伸びなかった」と苦笑いで振り返った。
女子100㍍
遠山(伊奈学園)復調の自己新
女子100㍍を伊奈学園の遠山あんが制した。南部地区大会後に右の太ももを痛め、本調子ではなかったが、「6番以内に入ればいい」と、北関東大会の出場権につなげる意識で臨んだレースで結果を出した。
準決勝では11秒69で自己ベストを更新した。「自分がやれることをして、結果に出てうれしい。前半のスタートが得意。後半に力強く走れたら」と、この先に待つ北関東大会に向けて、自らの走りを追い求めた。
【第3日】
男子5000㍍競歩 吉岡(春日部)大会新V
同200㍍ 佐藤(西武文理)2連覇
(15日・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場)
男女の計12種目の決勝などを行い、男子5000㍍競歩は吉岡新流(春日部)が20分45秒75で、同200㍍では佐藤快衛(西武文理)が20秒95のともに大会新記録で制覇した。同5000㍍は馬場柚(埼玉栄)が14分13秒46で制した。
女子400㍍障害では山本睦子(国際学院)が1分0秒82で2連覇。同走り幅跳びは長嶋よつば(聖望学園)が5㍍78で初優勝を飾った。
各種目ともに上位6位(競歩は5位、混成と女子棒高跳び、三段跳び、ハンマー投げは4位)までが北関東大会(6月12~15日・茨城)に出場する。
練習見直し心身成長

男子5000㍍競歩決勝 20分45秒75の大会新で優勝した春日部の吉岡新流(14)
男子5000㍍競歩は春日部の吉岡が2位に48秒差をつける20分45秒75の大会新記録で圧勝した。中盤で抜け出してからは他を寄せ付けず、隙すら見せなかった。
前半3㌔ぐらいまでは理想通りのペースだったが、「4㌔付近で落ちてしまった」と振り返る。目標の20分30秒台に届かず「大会新をずっと狙っていたのでうれしいけれど、ちょっと悔しい」と複雑な表情だ。
前年は終盤に競り負けて6位で北関東大会の進出を逃した。そこから練習メニューに800㍍走を取り入れ「筋肉を鍛える目的と、後半にきついところが競歩のメンタルに似ている。つらいレースでも生きた」とこの一年の成果に胸を張った。
陸上競技は高校から始めた。高校1年時の先輩が県大会で優勝したところを見て、競歩を始めようと決めた。中学まではサッカーをプレーしていたこともあり「足首や、股関節の柔軟性が生きている」と話す。
大会新記録の次に狙うのは県高校新記録だ。「気持ちで勝ちにいくぞというところが大事。埼玉の高校記録を越しにいきたい」と、目標に向けて意気込んだ。
冷静な展開 終盤加速

男子200㍍決勝 西武文理の佐藤快衛(5012)が20秒95の大会新で2連覇を飾る
男子200㍍は西武文理の佐藤が前日の100㍍に続いて大会記録を更新。20秒95で2連覇した。2年連続で佐藤と競り合った森脇(所沢北)が直前の準決勝で先に大会記録を更新したが、「最後に競り勝つイメージ」と、冷静に昨年同様の展開を描いて臨んだ。
決勝で好タイムを狙うため、準決勝までは体力を温存した。序盤は少し後ろの位置から追う展開。焦らずにコーナーを抜けたあたりで森脇の背中を捉えると、残り50㍍付近で追い抜き、そのまま突き放した。
これまでさまざまなレースを経験し、持ちタイムで負けている格上の相手とも渡り合えたことが自信となってきた。「200は高校の先輩が埼玉県記録を持っている。それを越したい」と今度は先輩が樹立した20秒88の背中を捉えるつもりだ。
男子5000V 誕生日自ら祝う
埼玉栄の馬場
男子5000㍍は埼玉栄の馬場が14分13秒46で制した。レース当日が自身の誕生日で「優勝というプレゼントを勝ち取ることができてよかった」と笑顔があふれた。
日々の練習で30分と定められたメニューでは35分走るなど、少しずつを積み重ねることを意識して取り組んできた。小さな努力が力の源となって結果につながっている。
前回出場した北関東大会では14分12秒05の大会新記録で優勝している。「全国につながる。チャンピオンとしての走りがしたい」と連覇を誓った。
自己ベスト更新 女子走り幅制す
聖望学園の長嶋
聖望学園の長嶋が自己ベストを更新する5㍍78で女子走り幅跳びを制した。最後の跳躍で記録を出した。「癖で体が反って、あまり跳べていないかと思った。記録が出て驚き。応援に感謝の気持ちでいっぱい」と声を弾ませた。
前回は力を出し切れずに後悔が残った北関東大会で雪辱するための切符をつかんだ。練習の意味を考え、一つずつ課題をクリアさせてきた成果を見せる舞台へ「気持ちよく、納得がいく跳躍がしたい」と力を込めた。
【最終日】
男子1600㍍リレー 東農大三 接戦制す
(16日・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場)
男女の計11種目の決勝などを行い、男子1600㍍リレーは東農大三(野村、馬場、宮田、桑田)が3分14秒15で優勝した。同円盤投げは天野隼佐(進修館)が43㍍42で初の頂点に立った。
女子七種競技では山形美由紀(国際学院)が4597点で2連覇。同100㍍障害は香取奈摘(花咲徳栄)が14秒07で、同三段跳びは上月郁奈(埼玉栄)が11㍍63で制した。
各種目ともに上位6位(競歩は5位、混成と女子棒高跳び、三段跳び、ハンマー投げは4位)までが北関東大会(6月12~15日・茨城)に出場する。
「埼玉一の練習」自信に

男子1600㍍リレー決勝 3分14秒15で制した東農大三の4走・桑田(5296)がゴールラインを駆け抜け、両手を広げてよろこぶ
男子1600㍍リレーは東農大三が混戦を制した。後半に強い4走の桑田が終盤で抜き返し、先頭でゴールラインを駆け抜けると、両手を広げて雄たけびを上げた。
序盤から先頭集団に食い込んだ。3年の野村が「後輩たちのために流れを持っていこう」と2位で2走の馬場へ。「なにがなんでも1位で渡す」と気合いを込めた馬場は混戦のまま3走の宮田につないだ。宮田が「1位でつなぎたい」と抜け出し、追い上げられながらも4走の桑田に勝負を託した。
最終走者の勝負も混戦のまま。わずかに先頭には立っていたが、200㍍付近で一度はリードを許して3位に後退。しかし、後半に伸びる桑田の走りに全幅の信頼を置くメンバーは焦っていなかった。メンバーの期待に応えた桑田は、残り100㍍辺りで伊奈学園を抜き、残り70㍍を過ぎた所で春日部東の背中を捉え、抜き去った。
「埼玉一練習をする」と、冬場に茨城で2泊3日の合宿を張り、砂浜で走り込んだことが自信につながった。北関東大会では「農三の記録を塗り替えたい」と、0秒02届かなかった記録を目指す。
北関東で自己最高を
女子七種 山形(国際学院)が2連覇

女子七種競技 4597点で大会2連覇を飾った国際学院・山形美由紀の走り幅跳び
女子七種競技は国際学院の山形が4597点で2連覇を達成した。
小学生時代に県の「プラチナキッズ」に選ばれた経験を持ち、陸上競技以外にも空手や馬術、水泳など、さまざまなスポーツに取り組んできたことが、バランスの良さが試される七種競技にも生きた。
今年2月に左膝の半月板辺りを負傷し、今でも左足の踏ん張りが利かない状態。それでも全種目で安定した成績を残し、最終種目の800㍍では「気合で」順位を押し上げた。
万全の体調で臨めなかったこともあり、記録には満足していない。「県大会は通過点で、北関東は自己ベストを出して調整する。インターハイ優勝が目標」と力強い。北関東大会で少しでもベストな状態に持っていき、全国へつなげたい。
=埼玉新聞2026年5月14日付け7面、15日付け7面、16日付け6面、17日付け9面掲載=
サイト内の
春日部女子高校の基本情報は→こちら
越谷南高校の基本情報は→こちら
早稲田大学本庄高等学院の基本情報は→こちら
進修館高校の基本情報は→こちら
伊奈学園総合高校の基本情報は→こちら
西武学園文理高校の基本情報は→こちら
西武台高校の基本情報は→こちら
羽生第一高校の基本情報は→こちら
立教新座高校の基本情報は→こちら
春日部高校の基本情報は→こちら
埼玉栄高校の基本情報は→こちら
国際学院高校の基本情報は→こちら
聖望学園高校の基本情報は→こちら
東京農業大学第三高校の基本情報は→こちら
花咲徳栄高校の基本情報は→こちら
カテゴリー
よく読まれている記事