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春季高校野球関東大会 浦和学院8強へ/花咲徳栄8強逃す

横浜創学館に6-5

(第1日、16日・柏の葉公園野球場ほか)
 1都7県の代表17校が参加して開幕した。3球場で1回戦1試合と2回戦4試合が行われ、埼玉1位の浦和学院が初戦の2回戦で横浜創学館(神奈川2位)を6―5で破り、2年連続の準々決勝に駒を進めた。
 第2日は17日、千葉県総合SC球場と柏の葉公園野球場で2回戦の残り4試合が行われ、8強が出そろう。県勢は埼玉2位の花咲徳栄が登場し、専大松戸(千葉1位)と対戦する。

 

 浦和学院が三回までに奪った6点を守りきった。
 浦和学院は一回に鈴木の適時打で先制に成功。二回には玉栄、藤沢の2者連続適時打で3点、三回には1死一、三塁からの重盗などで2点を奪った。投げては先発佐々木が5回1安打無失点の好投。八回に2番手西村が2本塁打を浴び1点差となったが、3番手伊藤が同点を許さなかった。

 

序盤優位も後半課題

2回戦 浦和学院―横浜創学館 1回裏浦和学院1死二塁、鈴木が中前に先制の適時打を放つ。捕手今村=柏の葉公園野球場

 

 浦和学院は序盤から自慢の打力を見せつけ、三回までに6点を奪う理想の展開となった。しかし、その後は追加点が奪えないまま相手の反撃を受け、最後は辛くも逃げ切った。森監督は「決め切れない。なんでこうなっちゃうのかな」と首をひねった。
 立ち上がりから迫力のある攻撃を仕掛けた。低く鋭い打球で野手の間を抜き、三回までに9安打を集めた。二回に左中間を破る2点適時打を放った玉栄も「大きいのは狙っていなかった」とチームで意識が統一されていた。
 打撃もさることながら、積極的な走塁も目立った。失敗も含め盗塁企図数は5。三回には1死一、三塁からの重盗で、後に決勝点となる1点をもぎとった。指揮官は「打つだけじゃなく点数を取りに行くのがテーマ」と夏までに使える武器を増やしている。
 先発佐々木は5回無失点と試合をつくった。事前に相手打線を動画で研究し、「相手はストレートに強い。カーブがうまく決まった」と対策十分。一回は2死満塁のピンチを迎えたが、以降はマウンドを降りるまで1人の走者も許さなかった。
 序盤は完全に試合を支配しながらも、後半に追い上げを許すという課題が残る一戦だった。森監督は「歯がゆいけど、春に課題が出ることはいいのかな」と成長の糧とした。

 

流れ呼び込む先制打

3番鈴木

 鈴木が一振りで流れを引き寄せた。一回1死二塁で打席に立つと、外角の直球を捉え先制の中前適時打。「変化球を引っ張ろうと思っていた。(直球に)タイミングが遅れてたまたまセンター方向にいった」と運も味方につけた。
 直前の守備では2死満塁をなんとか無失点でしのぎ、勢いではやや押され気味だった。「ピンチを乗り越えた。流れに乗っていきたい」とこれを好機と捉え、先制点という結果でチームを鼓舞し、その後の得点の呼び水となった。

 

花咲徳栄 専大松戸に4-11で敗退

(第2日、17日・千葉県総合SC野球場ほか)
 2回戦4試合が行われ、8強が出そろった。埼玉2位の花咲徳栄は専大松戸(千葉1位)に4―11で七回コールド負けを喫した。初戦敗退は2017年以来、9年ぶり。
 第3日は18日、ZOZOマリンスタジアムで準々決勝2試合が行われ、埼玉1位の浦和学院は東京学館浦安(千葉2位)と対戦する。

 

 花咲徳栄は四死球や守備の乱れが絡んだ小刻みな失点に苦しんだ。
 花咲徳栄は一回に先制を許したが、二回、先頭の本田が同点ソロを放った。三回と四回に失点し、1―4で迎えた六回に鈴木の2点適時三塁打などで再び同点としたが、六回に2失点、七回に5失点で突き放された。12被安打と2失策、4暴投などが足を引っ張り、反撃の機運を失った。

 

守備乱れ機運失う

専大松戸―花咲徳栄 6回裏専大松戸2死満塁、ピンチを迎えマウンドに集まる花咲徳栄の内野陣=千葉県総合SC野球場

 

 花咲徳栄がまさかのコールド負けを喫した。2度同点に追いつくなど打線は粘りを見せたが、被安打12と投手陣が打ち込まれ、守備も2失策と精彩を欠いた。岩井監督は「ずっとバタバタしてしまっていた。落ち着いた試合をしなきゃいけない」と険しい表情だった。
 県大会では抜群の安定感を発揮した投手陣・古賀、石田で六回までつないだが、センバツ4強の専大松戸打線は強力だった。古賀は「甘い球を逃してくれないし、厳しい球にもついてくる」と一球も気が抜けない投球を強いられ、球数が増えていった。
 常に追う展開の中でも打線は機能していた。2点を追う六回2死一、二塁から走者一掃の三塁打を放った鈴木は、「前の打席で詰まらされた直球を狙った」。テンポよく速球を投げ込んでくる相手に対し、力負けせず外野の間を破った。
 2点差の七回に黒川が公式戦5試合ぶりのマウンドに上がり、逆転の機運が高まっていた。しかし、2死から2連続で失策が出ると、2安打を浴びコールドが成立。本来持ち味であるはずの守備が敗因の一つとなった。
 春の大会は結果だけでなく、夏への成長の糧とすることが重要だ。本田主将は「守備で流れが変わってしまうことがこの試合でよく分かった。これが夏じゃなくてよかった」と反省点を持ち帰った。

 

主導権渡さぬ覚悟の同点弾

本田

 本田が失点直後の一発を放ち、そう簡単には相手に主導権を握らせなかった。1点を追う二回の先頭で打席が回ると、内角の直球を捉え右翼席に同点ソロを放った。チームを引っ張る主将として、「自分の打席で流れを変えられたら」と覚悟を背負った一振りだった。
 悔やまれるのは七回の守備。三塁手からの送球が処理の難しいバウンドになり、捕球することができなかった。「取れるアウトを取れなかった。守備のミスからなくしていきたい」と修正を誓った。

 

=埼玉新聞2026年5月17日付け9面、18日付け6面掲載=

 

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