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春季関東高校野球 浦和学院 準決勝で横浜に敗れる

【第5日】

浦学 大勝で決勝進出

(第5日、23日・ZOZOマリンスタジアム)
 準決勝2試合が行われ、埼玉1位の浦和学院は関東第一(東京1位)を7―0の八回コールドで下し、4年ぶりの決勝進出を決めた。
 決勝は最終日の24日、千葉県総合SC野球場で実施され、4年ぶり8度目の優勝を狙う浦和学院は横浜(神奈川1位)と対戦する。

関東第一―浦和学院 3回表関東第一2死一、三塁、遊撃手伊藤(右)が内野ゴロをさばいた二塁手法量(左)から送球を受け一塁走者を封殺する=23日、千葉県ZOZOマリンスタジアム

 

 序盤にリードを奪った浦和学院は終盤の猛攻で一気に勝負を決めた。
 浦和学院は一回に内藤のセーフティースクイズで先制に成功。1―0の六回に内藤が2点本塁打を放ち、リードを広げると続く七回に1点、八回に3点を奪い、コールドを決めた。投げては西村、佐々木が被安打4で完封リレーし、投打盤石で圧倒した。

 

勢い止まらぬ快進撃

関東第一―浦和学院 1回裏浦和学院1死一、三塁、内藤のセーフティースクイズで先制する。捕手鈴木将

 

 浦和学院の強力打線は勢いが止まらず、準々決勝から2戦連続となるコールド勝ちを収めた。小技で手堅く先制し、リードで迎えた中盤以降に打線が爆発。森監督は「一回に1点をもぎ取って、リードして中盤に行けたのがよかった」と先制点の重要性を強調した。
 一回、先頭の玉栄が安打で出塁すると、後続も安打で続き、内藤のセーフティースクイズで先制点を奪った。玉栄はここまで3試合全てで先頭打者安打を放っており、「どうにか食らい付こうと積極的に振っている」という懸命な姿勢で役目を果たした。
 1―0で試合が膠着(こうちゃく)したまま迎えた六回に内藤が2ランを放つと「一発で流れが変わった」(森監督)。一気に攻勢を強め、八回に登板した相手のエースにも4安打3得点と攻め立てた。 内藤の一発の直前には佐々木の好救援があった。六回1死一塁で西村からマウンドを託されると、1人目の打者が失策で出塁。一、二塁の同点のピンチでも「絶対に投げ切る」と強い気持ちで得意球のスライダーを投げ込み、後続を断った。
 強打を頼りに快進撃を続けているが、決勝の相手は昨春の関東大会で敗れている横浜。プロ注目選手を抱える投手陣を攻略するのは至難の業だ。指揮官は「ガチンコでぶつかっていく」と正面から戦うつもりだ。

 

「チームのため」貫く

4番・内藤

 内藤のバットがチームに勝利を呼び込んだ。一回1死一、三塁の1打席目はセーフティースクイズ。4番として打つだけではなく、チームのテーマである一回の先制点にこだわった。「小技も得意。失敗しても外野フライを打てる」と余裕を持って臨み、高めの球を一塁側に転がした。
 六回、1死一塁で巡ってきた3打席目では内角低めの変化球を一振りし、左翼席に放り込んだ。「振りにいけた結果。チームのために1本出せた」と、試合を動かした一発を喜んだ。
 今大会はここまで1安打。体の開きを見直し、チーム打撃に徹したこの試合では2安打3打点で引っ張った。「楽しみながら、チームとして勝ちたい」。チームを意識する言葉を何度も選びながら、決勝をにらんだ。

 

内容「想定通り」7奪三振の好投
先発・西村

 先発の西村が六回途中まで3安打無失点と好投した。相手が関東第一に決まってからは打者を想定した投球練習を積んだ。真っすぐと変化球を巧みに織り交ぜて奪った三振は七つ。「想定通り」とうなずいた。
 特に意識したという先頭打者の出塁は三回の1度だけ。「(横浜)創学館戦で力んで荒れた。コントロールを意識した」と自身の投球を見直した。目指すべき「投手としての安定感」を身につけ、チーム力の底上げに一役買うつもりだ。

 

【最終日】

守備乱れV逃す

(24日・千葉県総合SC野球場)
 決勝が行われ、埼玉1位の浦和学院は横浜(神奈川1位)に3―13で敗れ、4年ぶり8度目の優勝を逃した。過去7度進出した決勝では全て勝利しており、初の準優勝となった。

浦和学院―横浜 5回裏浦和学院1死三塁、藤沢の内野ゴロで三塁走者玉栄が本塁に突入するが生還はならず=千葉県総合SC野球場

 

 浦和学院は守備の乱れから大量失点を招き、打線も好機を生かせなかった。
 浦和学院は、一回に先頭打者本塁打を浴び先制を許すと、四回には四死球に失策が絡み5点を献上した。投手5人の継投も実らず、四回以降は八回を除いて毎回失点。打線は四回に法量の2点適時打、七回に玉栄の適時打で計3点を返すのみで、同点には遠かった。

 

課題と経験得て夏へ

浦和学院―横浜 4回裏浦和学院2死二、三塁、法量が中前に2点適時打を放つ。捕手脇山

 

 守備の乱れから大量失点した浦和学院は準決勝まで鳴らした強力打線の勢いが陰り、逆境を打ち返せなかった。森監督が「球場の雰囲気に選手たちがのまれてしまった」という通り、相手スタンドの大応援は浦和学院の選手たちに重圧を与えるには十分だった。
 浮足だった一回の先頭打者に本塁打を放たれ、ゲームプランが崩れた。今春は「先制点」にこだわり、県大会初戦から関東大会準決勝まで全試合で一回に得点して先手を取ってきた。「この春初めて先制されて、少し面食らったところがあった」と蜂巣主将はチームの動揺を感じていた。
 流れが悪い中でも10安打を放つあたりはさすがの打力。四、七回はともに3安打を集中させて点を奪った。七回1死から中前打で出塁し、玉栄の適時打で本塁を踏んだ中川は、「積極的に振りにいってチャンスをもぎ取るのが自分たちの攻撃」と話す。厳しくコースを突いてくる横浜投手陣に対してもスタイルは貫いた。
 「全ては夏のため」を合言葉に挑んだ春季大会。関東大会では決勝まで残った2校のみに許された4試合の経験を得て、決勝では守備での課題に直面した。夏への道のりを考えれば、準優勝という結果が最大の収穫となる。森監督は「これが選手たちの肥やしになって成長してほしい」と期待をかけた。

 

故郷で反撃の一打

6番 法量

 法量が反撃ののろしを上げる一打を放った。6点をリードされて迎えた四回、2死二、三塁で打席が回ってきた。「みんなでつないだチャンス。1本出したい」と意気込んで打席に立ち、狙っていた真っすぐを1球で仕留めた。打った瞬間に安打を確信した打球は鋭く中前に抜けた。
 関東大会の全4試合で安打を放った。「体を開かず、下半身主導で低い打球を意識した結果」と安定した打撃の土台をつくってきた日々の練習に胸を張る。
 今大会の開催地となった千葉県出身で、この試合は多くの知り合いが応援に駆け付けた。育ててもらった故郷で成長した姿を見せることはできた。ただ、チームは勝てなかった。「勝ちきれなかったことが一番悔しい」と最終日を笑顔で飾れなかった。

 

切り替え好救援 満塁ピンチ脱出
深谷

 深谷の好救援でピンチを切り抜けた。五回に2点を失ってなお無死一、二塁とピンチが続く場面に3番手で登板。1人目の打者に四球を与えて満塁としてしまったが、気持ちを切り替え、「低くて強い球を意識した」と、後続を併殺と内野ゴロに仕留めた。
 続く六、七回には1失点ずつ許した。自らリズムを乱したと反省する。3年最後の夏の甲子園を目指し、「任されたイニングを抑えきって、流れを持ってきたい」。チームに欠かせない投手になるつもりだ。

 

=埼玉新聞2026年5月24日付け1、9面、25日付け1、7面掲載=

 

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浦和学院高等学校は、3つの類型と11のコースで構成されており、生徒はそれぞれのカリキュラムに沿って日々学業に励んでいます。生徒数が多く、白翔祭では全校生徒が一体となり、大いに盛り上がります。部活動も盛んで、アメリカンフットボール部、弓道部、ゴルフ部、ダンス部、軽音楽部、吹奏楽部、ソングリーダー部など、多彩なクラブが活動しています。また、男子ハンドボール部、野球部、サッカー部、テニス部は、インターハイや甲子園での全国優勝を目指して日々練習に励んでいます。「文武両道」は浦和学院の伝統であり、校風の根幹をなすものです。

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