【埼玉県内大学合格実績ランキング】国公立旧帝大合格者編

2021年10月11日配信

2021年3月卒業生

国公立　旧帝大等難関大合格者数ランキング

浦和が他校引き離し断然トップ

　埼玉新聞社では令和3年5月から6月にかけて県内公私立各校に対し大学進学実績等に関するアンケート調査を実施しました。

　今回はその中から国公立の中でも難関と言われる旧帝国大学等の合格者数上位校を紹介します。

◆ランキング表の見方

　このランキングはアンケート調査に基づいています。各校がホームページ等で発表しているデータとは多少異なる場合もあります。

　今回は、国公立の中でも最難関と目される旧帝国大学と、それらに勝るとも劣らない難関である東京工業大学、一橋大学の合格数を調べました。

合格数には浪人も含みます。中高一貫校の場合、卒業生数・大学進学者数は高入生と一貫生の合計です。

　○印は市立高校、★印は私立高校です。

◆旧帝国大学とは

　旧帝国大学と称されるのは、北から順に北海道大学、東北大学、東京大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学の7大学です。

　もっとも歴史が古いのは東京大学で、創設は明治10（1877）年です。その後、明治時代に京都帝国大学（京都大学）、東北帝国大学（東北大学）、九州帝国大学（九州大学）、大正時代に北海道帝国大学（北海道大学）、昭和に入って大阪帝国大学（大阪大学）、名古屋帝国大学（名古屋大学）が設立されました。

　一橋（ひとつばし）大学は、かつての名称を東京商科大学と言い、経済・商・法など社会科学系（いわゆる文系）の大学です。東京工業大学はその名称からも分かるように理工系の大学です。いずれも大正から昭和初期に設立された伝統校です。

　大学受験の世界では、旧７帝大と一橋大学・東京工業大学を合わせて「旧帝一工」と呼び、最難関の国公立大学とされています。これに神戸大学を含め「旧帝一工神」という呼び方もあるようですが、今回は「旧帝一工」を取り上げました。

◆浦和が155人で2位の大宮に大差

　浦和は、「旧帝一工」のすべてに合格者を輩出し、合計155人です。2位の大宮は70人なので2倍以上の開きがあります。理数科のある大宮が東工大ではリードしていますが、それ以外は浦和が上回っています。特に東大、東北大、一橋で大きく差がついています。浦和の東大46人は全国15位、公立高校では日比谷（東京）、横浜翠嵐（神奈川）に次ぐものです。

　川越も「旧帝一工」すべてに合格者を出しています。春日部は東工大が欠けていますが、「旧帝」だけなら川越を上回っています。

　浦和一女、市立浦和は地理的に遠い九州大が欠けていますが、それ以外はすべて合格者を出しています。

　私立では栄東が「旧帝一工」すべてに合格者を出しています。開智も京都大を除くすべてに合格者を出しています。男子校で高校単独校（一貫校ではない）の川越東が全体では9位、私立では3位に食い込んでいます。

　10人を超える学校が公立で6校、私立で4校しかないことからも「旧帝一工」がいかに難関であるかが分かります。

（ランキングは2人以上の学校）