「経験糧に成長を」
東京五輪柔道女子70㌔級で金メダルに輝き、混合団体で銀メダルを獲得した新井千鶴さん(28)=三井住友海上=が、母校の県立児玉高校(本庄市八幡山)を訪れ、中山義治校長に戦績を報告し、後輩の女子柔道部員と生徒会役員からも祝福された。新井さんは後輩たちに対し、「挑戦するという気持ちを大切にし、経験を力に変えて自身の成長に向けて頑張ってほしい」とエールを送った。
後輩の女子柔道部員に囲まれ、うれしそうな新井千鶴さん=県立児玉高校
歓談は応接室で行われた。新井さんは「目標にしていた大会でメダルを獲得できた」と報告し、「ボランティアやサポーター、関係者の方が協力して私たちアスリートに最高の舞台を用意してくれた。そのおかげで金メダルが取れた」と続けた。
外国と日本の選手の違いについて質問した生徒に対し、新井さんは「一人一人を研究し、選手によって戦い方を変え、注意すべきところを頭に入れ、世界の選手と戦ってきた」と答えていた。
五輪に出場した気持ちについても聞かれた新井さんは、「悔いのない戦いをして、今後の人生の糧となる大会になるよう全てを出し切りたいという思いだった」と話していた。
女子柔道部の3年生、笹島美玖さんは「分析の積み重ねが自信につながっていると思った」と先輩が誇らしそう。1年生の飯塚葵さんも「自分も気持ちを強くして、いろんなことに挑戦したい」と志を強くしていた。
=埼玉新聞2021年11月3日付け11面掲載=
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