児童虐待防止や子供の性被害防止を広く訴えようと浦和東署は18日、児童虐待防止推進月間に合わせて、さいたま市緑区美園5丁目のイオンモール浦和美園店で「児童虐待防止及び子供の性被害防止キャンペーン」を実施した。
商業施設に訪れた人に啓発品を渡す浦和学院高校の生徒=18日午後、さいたま市緑区美園のイオンモール浦和美園店
キャンペーンには、さいたま市緑区代山の浦和学院高校の生徒や一般社団法人警備業協会などから45人が参加。児童虐待や子供の性被害防止に関するチラシやマスクなどが入った啓発品300セットを店舗に訪れた人らに配布した。
参加した同校1年生の小栗透和さん(16)は「キャンペーンで啓発品を配って同年代の人に(児童虐待や子供の性被害について)知ってほしい」と話した。
浦和東署によると、10月末時点で、署が児童相談所に通告した人数は136人。通告の理由として、身体的虐待や心理的虐待、ネグレクトなどが上げられるという。
浦和東署生活安全課は、児童相談所虐待対応ダイヤル(189番)やヤングテレホンコーナー(☎048・861・1152)などの利用も呼び掛けている。
浦和東署の吉野保浩署長は「児童虐待は家庭内で起きることが多く認知しにくいので、通報が児童を救うことになる。ちゅうちょせず通報してもらいたい」と話した。
=埼玉新聞2021年11月25日付け6面掲載=
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