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科学の甲子園・県大会で初優勝-県立川越高校

ノーベル賞受賞者・母校のプライド胸に

来年3月の全国大会へ抱負

 

県代表として全国優勝を狙う県立川越高校の科学のエキスパート6人=8日、川越市郭町の県立川越高校

 

 「広げよう科学の輪 活かそう科学の英知」を目標に、科学技術振興機構が主催し、全国の科学好きな高校生がその知識や計算力を競い合う「第11回科学の甲子園」の県大会が先月、県立総合教育センター(行田市)で開催され、県立川越高校が見事、初優勝を飾った。
 大会は新型コロナの影響で当初予定されていた実技競技は開催されず、数学、物理、化学、生物、地学、情報の各分野60分30点満点の筆記競技の合計点で勝負。同校は180点満点中136点を記録し、全国大会への切符を手にした。
 メンバーは化学の桜井悠翔さん(2年)、数学の清水陽次郎さん(2年)、情報の佐々木慧太さん(2年)、物理の黒田智礼さん(2年)、地学の森田蒼志さん(2年)、生物の吉川旺汰さん(1年)。所属する部活動は生物部やテニス部などさまざまだが、各分野のエキスパートとして研鑽を重ねてきた。先月26日に審査結果が発表されると、6人ともに「まさか自分たちが優勝できるとは思っていなかった」と驚きの表情。「記憶が飛んでしまって、気付いたときには皆でハイタッチしてた」と森田さんが振り返れば、唯一の1年生として参加した吉川さんは「足を引っ張らなくてよかった。先輩方に感謝です」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
 全国大会は来年3月18日から21日に茨城県つくば市で開催される。キャプテンの黒田さんは「県立川越高校の自由な校風が各分野の研究・勉強に集中できる環境を後押ししてくれたと思うし、ノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章先生の母校というプライドもある。全国大会は今回なかった実技競技も加わると思うけど、チャレンジ精神を忘れず、優勝を目指したい」と意気込みを語った。

 

=埼玉新聞2021年12月12日付け7面掲載=

 

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