第32回埼玉県ジュニア選手権(埼玉新聞社など主催)は6日、本庄市のこだまGC(男子=6726ヤード、パー72、女子=6367ヤード、パー72)で男女計155人が参加して行われた。
男女の各部門で優勝した(左から)男子15~17歳の部の吉沢己咲、同12~14歳の部の林田遼汰、女子12~14歳の部の中沢紗来、同15~17歳の部の間中りょう=6日、本庄市のこだまゴルフクラブ
男子15~17歳の部で、吉沢己咲(本庄第一高3年)が9アンダー、トータル63で初優勝し、こだまGCのパー72に対してのコースレコードを更新した。5打差で栗原遥大(埼玉栄高2年)が2位だった。同12~14歳の部は、林田遼汰(熊谷妻沼西中1年)が6バーディー、3ボギーのトータルスコア69で初の頂点に立った。2位にマッチングスコア方式で、大郷喜一(上尾太平中3年)が入った。
女子15~17歳の部では、間中りょう(埼玉栄高1年)が5バーディー、4ボギーのトータル71で優勝。マッチングスコアにより71で並んだ室原好乃実(大宮中央高2年)が2位に入った。同12~14歳の部は、中沢紗来(朝霞二中2年)が1バーディー、5ボギーのトータルスコア76で初の栄冠に輝いた。黒田昊(三郷北中3年)と清水心優(さいたま東浦和中2年)も76で並び、マッチングスコア方式により黒田が2位、清水が3位になった。
表彰の対象となる15~17歳の上位5人と12~14歳の上位3人までは順位を決定、以下は同スコア同順位。
吉沢 コース記録で初V
気負わず歴史刻む
9アンダー63で男子15~17歳の部を初制覇した吉沢己咲
これから大物になる予感がするゴルファーが、歴史に新たな一ページを刻んだ。男子15~17歳の部は吉沢が、9アンダーのトータルスコア63で初優勝。コースレコードを更新した。「コースレコードは初めてでうれしい」と結果を聞いて驚きの様子を見せた。
18ホールのうち、10ホールでバーディーと驚異的な数字を記録。自身が勝因に挙げたのは、後半の6~9番の4連続バーディーではなく、前半最後に回った18番(パー4)だ。
17番を終えて3アンダーだけに「前半は4アンダーで上がりたかった」と2打で確実にグリーンに乗せると約2~3㍍
のバーディーパットを
沈めた。プラン通りに前半を終えると調子は右肩上がり。後半は「いつも通りのプレーを意識した」と気負わず冷静なプレーで大記録を打ち立てた。
4月28日からの4日間、石川遼(松伏市出身)、中島啓太(加須市出身)らと一緒に中日クラウンズに出場するなど、経験値を高める高校3年生は「関東アマ、日本アマで上位を目指していきたい」と可能性は無限大だ。
男子15~17歳の部で準優勝した埼玉栄高・栗原遥大の話
県代表で国体優勝を
男子15~17歳の部で準優勝した栗原遥大
調子が良くない中で臨んだが、まとめられたと思う。ただ2位で悔しい。国体で埼玉代表として優勝したい。個人的には今後の関東アマ、日本アマで優勝を目指す。
間中 悲願の初栄冠
平常心で好結果
女子15~17歳の部で優勝した間中りょう
昨年、12歳~14歳の部で準優勝だった間中が、トータル71で初の栄冠に輝いた。「去年より考えながら打って、バーディーの数を増やせた」とほっとした様子で語った。
インスタートの10番(パー4)でボギーをたたいたが、12番(パー3)でバーディーを取り「そこから波に乗れた」と、前半は3バーディー2ボギーの1アンダーでまとめた。後半は、2番から前の組が遅れたことでペースが乱れるなど、課題が残った。4番では3番ウッドで打った2打目がバンカーに。「クラブ選択を間違えなければ」とリズムよく打つことが持ち味だけに悔しそうに振り返り、「後半も焦らず落ち着いてプレーできるようにしたい」と反省した。
11日から開催される関東女子ゴルフ選手権決勝に出場予定の間中は「結果を出して日本女子アマに出たい」と力を込めた。
女子15歳~17歳の部で準優勝した大宮中央高・室原好乃実の話
来年は60台を目指す
女子15~17歳の部で2位の室原好乃実
コースを読むのが難しかった。16番ではバーディーチャンスを逃した。マッチングで負けたのは悔しい。得意なスライスラインに多くつけていき、来年はスコア60台で優勝したい。
=埼玉新聞2022年5月7日付け1面&8日付け11面掲載=
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