三郷「ルール守り安全運転を」
吉川署(矢口順一署長)は22日、多発する自転車事故防止を図るため、利用マナーの順守を呼びかける「サイクルマナーアップキャンペーン」をJR新三郷駅前の大型商業施設で実施した。強化月間に併せた取り組みで、管内自治体やNEXCO東日本、高速道路交通警察隊など関係者約50人が参加し、来店客らに啓発グッズを配りながらマナー順守を呼びかけた。
開催に先立ち、矢口署長が、管内で発生した昨年の人身事故件数は577件で、うち自転車が関係した事故は165件と約3割を占めていると指摘。年齢別で見ると16~24歳が最多で、午前6時~9時までの通勤・通学時間帯が最も多く、その7割が交差点およびその付近で発生しているとし、「自転車の正しい運転ルールとマナーを守ってほしい」と来店客などに呼びかけた。
県立三郷工業技術高校生徒らが寸劇で自転車安全利用5則を呼び掛け
その後、今年度の自転車マナーアップ推進校に指定した県立三郷工業技術高校と市立瑞穂中学校の代表者に指定書を交付。大勢の来店客が見守る中、両校生徒が吹奏楽や合唱を披露し会場を沸かせた。また、同高校生徒らは、自転車利用をテーマにした寸劇も上演。「自転車は車道が原則、歩道は例外」「車道は左側を通行」「子どもはヘルメットを着用」などと安全利用5則を呼びかけた。出演した同校3年の君塚心美さん(17)は「練習を通し利用マナーを見直す機会となった。急いでいる時ほどルールを守り安全運転を心がけたい」と語った。
同署管内では、4月末現在の人身事故件数が191件(昨年比29件増)で、うち自転車事故は49件(同0件)と今年も現時点で約2割を占めているという。矢口署長は「自転車が自動車の事故件数を超え、これからも増えていくと思われる。ルールの無視が主な原因だ。正しい運転ルールの知識を得て、安全運転を順守してもらいたい」と述べた。
=埼玉新聞2022年5月25日付け10面掲載=
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