活動継続35年目
熊谷市ムサシトミヨをまもる会(江守和枝会長)が、本年度の「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰(保全部門)を受けた。
表彰を小林哲也市長に報告した江守和枝会長(左)=熊谷市役所
同会は熊谷市佐谷田の熊谷市ムサシトミヨ保護センターを拠点とし、1987年設立以来、世界で熊谷だけに生息するムサシトミヨの保護活動を継続し35年目となる。2013年には「日本ユネスコ協会連盟」からユネスコ・プロジェクト未来遺産運動に登録されている。
生息流域400㍍の生態系を守るために年5回ほどコイなど外来種の魚の駆除や毎月第1、3日曜に、除草を実行している。会員らの高齢化も進み、作業はかなりの重労働だが、90㍑のゴミ袋100袋がいっぱいになる。
大宮国際動物専門学校、川越高校、熊谷南ロータリークラブによるボランティア支援に感謝する江守さん。自らも除草ボランティアに参加した経験のある野原晃熊谷市教育長は「熊谷東中学校、久下小学校、佐谷田小学校の3校が熱心に繁殖活動を継続している」と評価。高橋秀之熊谷市環境部長は「行政も力を合わせ、今後もしっかりやっていきたい」と話した。
元荒川の除草をする大宮国際動物専門学校の生徒ら=同市佐谷田
小林哲也市長は「ムサシトミヨは県の魚、市の魚。今回の山口壯大臣表彰は、いかに熊谷の自然が守られているか証明された。地元の皆さんの地道な努力の成果であり誇りです」と感謝した。
=埼玉新聞2022年6月22日付け11面掲載=
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