昌平、成徳は3回戦から
来月9日 決勝トーナメント開幕
サッカーの第101回全国高校選手権埼玉大会(埼玉新聞社など後援)決勝トーナメント(10月9日開幕)の組み合わせ抽選会が5日、埼玉スタジアムで行われ、出場52校の組み合わせが決定した。
52校は1次予選を突破した26校に加え、6月の全国高校総体県予選の8強と県U―18(18歳以下)Sリーグ参加の26校。同予選優勝で第1シードの昌平と同準優勝で第2シードの成徳大深谷は10月22日の3回戦から、そのほかのシード校は同15日の2回戦から登場する。
決勝は11月13日に実施され、優勝校が全国高校選手権の出場権を獲得する。
今大会は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から無観客で開催するため、試合会場と開始時間は非公表。
くじを引く各校の主将ら=5日午後、埼玉スタジアム
奪還に向け戦力着々-昌平
今夏の全国高校総体(インターハイ)で4強の昌平は、王座奪還に燃える。藤島監督は「タイトルを取るため、トレーニングの質を高めながら、個を鍛えている」と着実に準備を進める。
インターハイでは、成績以上に大きな経験値を得た。計5試合で登録選手20人を全員起用。準決勝の帝京(東京)戦では、J1のFC東京に加入内定の荒井をはじめ、篠田、長の主力をベンチスタートさせるなど強豪校を相手に総合力を高めた。
昨年の埼玉大会は優勝候補に挙げられたものの、3回戦で敗れて悔し涙を流した。埼玉を勝ち上がる難しさを知る指揮官は「地に足を着けて、相手にとって脅威を感じさせるプレーができるように、上がっていきたい」と意気込んだ。埼玉の頂点に再び昌平の名を刻みに挑戦する。
結束力高め虎視眈々-成徳大深谷
県高校総体準優勝の成徳大深谷は、第2シードで登場。為谷監督は「昨年の第1、2シードは3回戦で負けている。そういう意味で一戦必勝でやるしかない」と力を込めた。
県高校総体では、試合を重ねるごとにチームの結束力が高まった。8月には、大会で負傷した選手が復帰し、埼玉大会に向けて虎視眈々(たんたん)と戦力を整えている。試合の鍵を握る選手にGK木村航、DF増子、FW和光を挙げた指揮官は「勝負を決定づけるプレーができれば、リズムになる」と期待を込めた。
連覇へ期待の攻撃陣-西武台
前回王者の西武台は今季プリンスリーグ関東1部に参戦し、県内チームとの対戦機会が少ない。守屋監督は「(高校総体県予選では)相手の特長が把握できていないところがあった。自信をつけて臨むために、一戦一戦を大事にしたい」と表情を引き締める。
11年ぶり4度目の頂点に立った前回大会を経験している、MF和田を中心とした攻撃陣の働きが鍵を握る。「賢い子で信頼している。引っ張られる形で自分たちらしさを出していければ」と期待を込めた。
守備に強み 得点も追究-武蔵越生
武蔵越生は4強入りした高校総体県予選の経験を糧に、前線のコンビネーションやゴール前の入り方を突き詰めてきた。GK関根を中心とした堅守をベースに1―0で昌平を破る金星を挙げた前回大会の活躍も記憶に新しい。井上監督は「集大成の大会。強みである守備から、少ない好機をものにしていきたい。3年の担任なのでいい思いをさせてあげたい」と視線を上げた。
=埼玉新聞2022年9月6日付け7面掲載=
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