早大教授 中林さん 母校で講演
創立100周年を迎えた本庄高校(松本英和校長、生徒数948人)は、同校卒業生で早稲田大学教授の中林美恵子さんを講師に迎えて記念講演会を行った。演題は「激動する国際秩序と日本 世界と共に生きる私たちの未来」。
講演する中林美恵子さん=県立本庄高校
中林さんは同校の第31回卒業生で、アメリカ連邦議会上院予算委員会の補佐官として約10年勤務した。テレビのコメンテーターとしても知られる。
中林さんは、まず「本高の校歌に『われらは世界と共にあり』という言葉があるが、世界は大きな変化をしている。その中で私たちはどう生きていくかが重要なテーマになっていく」と生徒に問いかけた。現在の社会状況を説明しながら、「何で、どうしてと思ったら、誰かに教えてもらうのではなく、自分で考え、調べてほしい。30年後の課題解決は個人の頭の中で考える時代になる」と強調し、「1人の力は微力だが、無力ではない。一人一人がやらなければ何も起こらない。なぜを自分で考えて問いかけ、探究してほしい」と話した。
講演後、3年生の長山夕良(ゆら)さんは「角度を変えただけでいろいろな事ができる。世界のことを自分のことと考え、自分で考えることが大切と聞いた。これからの生活で実行したい」とお礼の言葉を話した。
=埼玉新聞2022年9月30日付け9面掲載=
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