スポーツクライミングの少年女子ボルダリング決勝は、2人の合計で競われ、埼玉の小池(川口市立高)・大沢(川口高)組がともに初出場で栄冠に輝いた。2人は口をそろえて、「うれしさと楽しさが一緒の気持ち」とあふれんばかりの笑顔がはじけた。
小学6年から同じ練習場で切磋琢磨(せっさたくま)する旧友の目標は、「いつか2人で国体に出たい」。尊敬し合い、仲がいい仲間と協力できるからこそ、他の公式大会とは違う2人一組で競う国体の出場に強い思いがあった。
そして、臨んだ同競技決勝。一つ目の目標を達成し、次の狙いである優勝を目指して登った。パリ五輪強化選手である小池が「培った経験値と普段のトレーニングの成果を出した」と四つの壁を全て1回目の挑戦で完登。すると大沢は「(小池)はなちゃんのアドバイスが分かりやすかった。アテンプト(挑戦回数)が勝負の鍵になる」とチームで策を練った順番通りに登り切った。
栄冠を手にしたコンビは、これから個人で活動する。小池はアジア選手権に出場し、大沢は受験勉強に励む。小池は「2人で競技するのは、これが最後かもしれないけど、優勝で終われて良かった」と有終の美を飾った。
=埼玉新聞2022年10月5日付け7面掲載=
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