犯罪被害者支援へ理解を
学生に対して犯罪被害者支援の重要性を周知しようと、県警警務課犯罪被害者支援室は6日、埼玉平成高校(毛呂山町)の学生に対して被害者支援に関連した音楽ライブなどを行う「音楽で広げる支援の輪プロジェクト」を開催した。学生らが興味を持ちやすい音楽を用いることでより深い支援への理解を醸成するのが狙い。
埼玉平成高校の学生に楽曲を披露する「アイラヴミー」の2人(県警提供)
イベントには同校3年生の330人が参加した。犯罪被害者の家族である主人公がサッカー選手を目指す物語で、県警が制作した犯罪被害者支援を呼びかけるアニメーション「雲の上はいつも、晴れ」を上映し、作品のテーマ曲を歌う音楽バンド・アイラヴミーが同曲を演奏。ボーカルのさとうみほのさんは「話をしようよ 君の全部はわかってあげられないけれどさ」「話をしようよ 何をしても私は君の味方なんだぜ」などのメッセージを力強く歌い上げた。
演奏を聴いた同校の崔(さい)佳那さんは、被害者支援があることでどれだけの人が救われるのか感じることができたと話した上で「周りでそのような人がいたら少しでも前を向けるように寄り添ってあげたい」と力を込めた。また、同支援室の高橋幸治室長は「今後も若い世代を中心に支援の輪を広げていけたら」と意気込んだ。
=埼玉新聞2022年10月14日付け12面掲載=
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