好機には挑戦を
元プロ野球選手 橋本敬司さん講演
熊谷市大原の県立熊谷農業高校の創立120周年記念式典が22日、同市拾六間の熊谷文化創造館さくらめいとで行われ、生徒や来賓ら約950人が節目を祝った。アトラクションとして同校卒業生で元プロ野球選手の橋本敬司さん(64)の講演会も開かれ、「チャンスにはチャレンジしてほしい」とエールを送った。
県立熊谷農業高校の卒業生で講演した元プロ野球選手の橋本敬司さん=22日正午ごろ、熊谷市拾六間の熊谷文化創造館さくらめいと
同校は1902(明治35)年に県立甲種熊谷農業学校として現在地に開校。48年に学制改革で現在の校名になり、これまでに2万5千人を超える卒業生を送り出した。現在は生物生産技術科、生物生産工学科、食品科学科、生活技術科で構成されている。
梅沢仁校長は「120年に及ぶ歴史を見据えつつ、新たな使命を自覚し、自信と誇りを持って農業教育にまい進する」とあいさつ。功労者を表彰後、生徒会長で3年生の小池聡美さんは「生徒として創立120周年に立ち会えた喜びをかみしめ、今後も努力を重ねていく」と語った。
橋本さんは旧妻沼町(現熊谷市)出身。同校卒業後、富士重工業(現SUBARU)を経て、81年に読売ジャイアンツからドラフト4位指名を受けて翌年入団。86年に南海ホークス(現福岡ソフトバンクホークス)に移籍、 90年に現役引退後は球団職員として2018年まで勤務した。
講演で橋本さんはサウスポーとしてリーグ優勝に貢献した現役時代や査定などを担当した職員時代のエピソードなどを披露。「大した成績は残せなかったが、プロ野球の世界を経験したことに悔いはない。やらないで悔いを残すより、やって悔いを残した方がいい」と話した。
=埼玉新聞2022年10月23日付け14面掲載=
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