杉戸署は9日、年末に向け増加する交通事故防止のため、県立杉戸農業高校などと連携し、安全運転を呼びかける独自のキャンペーンを同署前で実施した。
「無事カエル」マスコットなどが入ったキャンペーングッズを手渡しながら交通安全を呼びかける杉農生と杉戸署員(杉戸署提供)
「無事帰る」をスローガンとした毎年恒例の街頭活動で、同校生活技術科の生徒が手作りしたカエルのマスコットを運転手に配布し意識醸成を図っている。この日は、同科2年生37人と安全協会など総勢約50人で「無事カエル」マスコットなどが入ったキャンペーングッズを80セット手渡しながら交通安全を呼びかけた。
10月末現在の同署管内の人身事故件数は112件で物損事故は972件。事故発生の合計値はコロナ前の状況に戻っているとするが、人身事故件数は2015年同期比が233件、16年同期比が206件、17年同期比が184件、18年同期比が225件で大幅に減少している。17年同期比との内訳を比較すると歩行中の事故が6件減となっている。石山雅之交通課長は「歩行者の安全確保を重点に運動を展開してきたことで、運転手の意識に浸透してきているのかもしれない」とし、歩行者も明るい服装や反射材の着用など交通安全に対する心掛けが必要と指摘。奥冨真吾署長は「杉農生が心を込めて作った手作りのマスコットを直接手渡すと運転手の方々のインパクトが違う。これから日が暮れるのが早くなり事故も増加するので、交通安全に気を付けてほしい」と語った。
=埼玉新聞2022年11月22日付け10面掲載=
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