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「越境×探究」成果発表 県立高校生が食堂やサロン実施

 高校生が地域や社会と連携して課題解決などを学ぶ県教育局の「越境×探究! 未来共創プロジェクト」のフォーラムが26日、さいたま市浦和区の県県民健康センターで開催された。プログラムを実施するモデル校の県立高校生徒らが授業の成果を発表。地域の課題を見つけ、課題解決に向けて食堂やサロンを実際に開くなど、解決法を探った。

 

成果発表を聞く県立高校の生徒や関係者ら=26日、さいたま市浦和区

 

 プロジェクトは2018年から実施し、地域や社会の力を活用する教育プログラムや、学校の力を地域や社会に生かす提案を学校、企業から募集し、マッチングする。フォーラムは3部制で、第1部では小川高校春日部女子高校児玉白楊高校などモデル校8校が実施した授業の内容などについて説明し、活動成果を発表した。
 小川高校は「小川町の有機野菜を多くの人に知ってもらう」ことを目的に、「高校生食堂」を開いた。農家を訪れてメニューを考案し、1日でランチプレート約40食を売り上げた。生徒は「アンケートで『有機野菜を知ることができた』『おいしかった』という意見があり、有機野菜を広めることができた。営業に不十分な対応もあったので、来年度に向けて引き継いでいきたい」と成果を話した。
 本庄市の児玉白楊高校環境デザイン科は、高齢者の孤立を地域の課題に挙げ、「市民ポプラサロン」を開催。高齢者や保育園児に盆栽作りを教え、地域交流を図った。生徒は「授業で学んだことが地域の役に立った」と発表。「コミュニケーションをたくさん取り、作品を持って帰ってもらうことで思い出してもらえるようにした」と工夫を語った。

 

=埼玉新聞2022年12月28日付け18面掲載=

 

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