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全国高校スケート フィギュア 結果

男子 山田(埼玉栄)が9位
女子 石田(淑徳与野)は12位

 

 第72回全国高校スケート、アイスホッケー選手権第2日は17日、上尾市の埼玉アイスアリーナでフィギュアのフリーによる男女の決勝を行い、男子はショートプログラム(SP)2位の三浦佳生(東京・目黒日大)が151・26点をマークして合計230・15点で逆転勝ちし、初の栄冠に輝いた。県勢の山田琉伸(埼玉栄)は合計139・94点で9位。
 女子は北京冬季五輪代表の河辺愛菜(愛知・中京大中京)が127・36点でSPに引き続きトップとなり、合計194・01点で初優勝。県勢は石田真綾(淑徳与野)が合計130・81で12位だった。

 

壮大な演技 成長実感

 

男子決勝 フリーでしなやかな滑りを披露した山田琉伸

 

 長い手足を生かしたしなやかな滑りが光った埼玉栄の山田は「落ち着いて滑れた」とほっとした様子で語った。
 決勝では7回のジャンプ全てを大きなミスなくこなし「ちょっと自信が付いた」と成長を実感。惜しくも入賞を逃したが、技の難易度や精度を高め9位に入った。
 普段クールな山田が「めっちゃ好き」と熱弁した金色のクモの巣をあしらった特注の衣装をまとい、映画『スパイダーマン』の曲で壮大な演技を披露。糸を吐き出すポーズなどを取り入れて主人公になり切った。
 山田がスケートを始めた沖縄県にはリンクが一つしかなく、競技人口も少なかったという。埼玉に本拠地を移した高校3年間は、強化指定選手の佐藤駿(埼玉栄出)らと共に練習。「楽しみながら切磋琢磨(せっさたくま)できた。あと3カ月あるからもう少しうまくなれたら」と上尾のリンクでさらなる飛躍を目指す。

 

氷上の舞踏会 華麗に

女子決勝 フリーで華麗な演技を見せた石田真綾

 

 氷上を華麗に舞った淑徳与野の石田は12位。「楽しく滑れてよかった」と満面の笑みを見せた。
 『Cinderella』が流れ石田が滑り出すとリンクはまさに舞踏会に。予選の活発な印象から一転、力強さと奇麗さを持ち合わせた緩急のある演技で魅了した。
 新しく構成に入れた三つの3回転ジャンプも決め切り「流れのあるジャンプができた」と納得の表情。だが「もっといろいろなところに気を使えた」と苦手とする表現にはまだまだ伸びしろもある。
 今大会、選手宣誓も務めた石田は「ホームリンクで最後のインターハイができたのはうれしい」と貴重な経験をかみしめた。大学での目標に学生選手権への出場を掲げ「ジャンプだけでなく、スケーティングも強化したい」と志高く次のステージを見据えた。

 

=埼玉新聞2023年1月18日付け7面掲載=

 

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