「スルーしないで」埼玉栄高1年の海沼杏果さん
さいたま市選挙管理委員会は、統一地方選の県議選とさいたま市議選(31日告示、4月9日投開票)の選挙啓発ポスターとチラシに、埼玉栄高校1年の海沼杏果(ももか)さん(16)のデザインを採用した。海沼さんは「ポスターを見ることで、選挙への関心が高まってくれたらいいと思う」と話している。
海沼さんの作品は、2022年度明るい選挙啓発ポスターコンクールの県審査で入選した。「スルーしないで 選挙へ行こう」と大きく書かれ、背景にスマートフォンを持つ手が描かれている。
海沼さんは絵が好きで、美術部に在籍している。部の課題として昨年の夏休みに、ポスターを制作した。若い人たちが子どもの頃からスマホを利用していることから、「メッセージアプリが身近なものなので、選挙も身近になってほしい」と思い、配色を工夫しながらデザインした。既読スルーをもじって、「選挙をスルーしないでほしいとのメッセージを込めた」という。
若者の投票率の低下傾向が指摘されている。海沼さんは「若い人たちの意見を取り上げてもらうためにも、選挙に行った方がいいと思う」。自身は18歳選挙権を得たら、「ネットなどで調べてから、投票に行きたい。ふらっと寄れる身近な場所に投票所を設置してほしい」と話していた。
市選管によると、若い世代に選挙への関心を高めてもらおうと、同世代のデザインを採用した。ポスターはA2、A3の計5千枚を自治会の掲示板や学校、公共施設などに掲示し、自治会を通して4万1500枚のチラシを回覧している。
=埼玉新聞2023年3月22日付け8面掲載=
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