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さいたま市立浦和南高出身でとだPR大使の鳥羽シェフが調理

戸田・新曽北小 スペシャル給食に笑顔

 

 とだPR大使で、東京渋谷の代々木上原でミシュランガイド一つ星のレストラン「siо」のオーナーシェフ、戸田市在住の鳥羽周作さん(44)が16日、戸田市立新曽北小学校(星野正義校長、児童数708人)で給食を調理した。教室を訪問した鳥羽さんに、児童たちは両手を上げて「おいしかった」と笑顔で歓迎した。1973年の開校から50周年を迎える記念事業として同校が企画した。

教室を訪れた鳥羽周作シェフを児童らが大歓迎した=16日、戸田新曽北小学校

 

 同校は給食センターからの配給ではなく、自校方式の給食で、この日は午前8時半から鳥羽さんも調理室に入り、栄養士の石井裕代さんら職員と一緒に調理した。近隣の小学校6校の栄養士も応援に駆け付け、総勢約20人で調理したという。

 メニューは、国産牛のハヤシライス、宮崎県地鶏ステーキのトマトソースかけ、ポテトサラダ・アンチョビ風味、バナナケーキ、ユーグレナ・トロピカルフルーツオレ(牛乳)。

 鳥羽さんは1、2年生の教室を訪問。児童たちの大歓迎を受けた鳥羽さんは「あんなに喜んでくれるなら、戸田の全校でやりたい」と話した。

 2年1組では担任の皆川純子教諭(56)は「鳥羽さんのスペシャル給食なので今日は全員出席。ほんとにうれしい」。2年生の内山結衣さんは「ぜんぶおいしかった」。小出陽也さんは「ステーキがおいしかった」と話した。

 鳥羽さんは戸田市出身。東小、東中、さいたま市立浦和南高校から仙台大学へ。ずっとサッカーのプロ選手を目指していたが、小学校教師をした後の32歳のころに料理人の道へ転身した異色の人。

 午後、体育館で4、5、6年生約350人に講演した鳥羽さんは「みんなと自分が違うとよくないと思ってしまうことがよくある。でも、違って当然。個性ってすごく大事なんだ」。「自分が好きなことをやることが大事。心の中で思っていることを大事にしよう。好きなことが見つかったら、一生懸命やろう。やりたいことをちゃんとやっていることが一番いい」と話した。

 「毎日みんなが食べている給食。どういう人が作っているか知っているかな。みんなが知らないところで毎日作ってくれる人たちがいる。すげえな。超いいな、と思う。いろんな学校へ行ったけれど、この学校の先生たちはみんなのことばかり話している。超最高。みんなは超ラッキーだ」と締めくくった。

 

=埼玉新聞2023年3月22日付け8面掲載=

 

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