川越東が初戦敗退 東福岡に0-43
(第1日、25日・熊谷ラグビー場)
全国の代表32校が参加して開幕した。今大会は4年ぶりに全試合有観客(準々決勝以降は有料)で実施予定。1回戦16試合を行い、開催県枠で2年連続3度目の出場となった川越東は東福岡に0―43で敗れた。
川越東は東福岡のフィジカルとキックを生かした多彩な攻撃に手を焼き計6トライを許した。後半は守備で奮闘したがトライが遠かった。
第2日は26日、熊谷ラグビー場で2回戦と敗者戦の計16試合を行い、川越東は敗者戦で秋田工と対戦する(10時45分開始予定・Bグラウンド)。
東福岡―川越東 前半23分、川越東のフランカー松本(中央)が突破を図る
川越東は東福岡の高く蹴り出すキックを生かした攻撃に対応できず計6トライを奪われた。
試合序盤は敵陣でプレーした川越東だったが、キックで陣地を押し戻されると相手のフィジカルに耐えられず、前半に4トライを許した。後半は守備で健闘し、同30分にはFB南雲とWTB石本が右サイドから好機を演出したが、1本もトライを奪えなかった。
屈指の強豪 壁実感
全国屈指の強豪の壁は高かった。1月の花園を制した東福岡を前に1トライも奪えず、川越東の望月監督は「まだまだ届くレベルじゃない」と力の差を痛感した。
「回してくると思ったら全部蹴られた」(望月監督)と前半8分に先制トライを許すと、終始相手のキックに手を焼いた。相手が高く蹴り上げた球を拾ってもタックルで押し戻され、前半に4トライを奪われた。後半はFWとバックスが一体となった守備で奮闘。同6分にWTB石本が、試合終了間際にはFB南雲が右サイドに抜け出しゴールラインに迫るも、最後は相手に阻まれた。
雨でグラウンドが泥の海と化す中、ハイパント攻撃に切り替えた相手に対し、川越東が対応できなかったのが響いた。それでも平均体重で8㌔上回る東福岡FW陣との争奪戦で競り合うなど、全国トップクラスの強度に渡り合った場面もあったことは明るい材料だ。
主将の高尾は「全国1位とやった経験は大きい。これを生かし県内ダントツ1位を目指す」と敗戦を糧に成長を誓った。
ランで好機演出
WTB石本
悪天候で展開力を封じられた川越東の中で、石本のランが光った。後半6分に右サイドに抜け出し好機を演出すると、力強さを見せたのは同30分。最後のチャンスとなる時間帯にパスを受け「がむしゃらに自分で取り切ろうと前だけ見て走った」と2人にタックルを受けながら前進し、オフロードをつないだ。
快足で何度もゲインに貢献したが、得点につなげられず「ラインブレークが課題。強豪相手に通用するようにもっと練習したい」と強度の高い突破力を追い求めていく。
=埼玉新聞2023年3月26日付け8面掲載=
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