痴漢防止を呼びかける高校生ら=11日、大宮駅構内
痴漢被害を防止しようと、県警鉄道警察隊は11日、さいたま市大宮区の大宮駅構内で、県内の鉄道事業者や高校など45団体が加入している「県鉄道痴漢犯罪防止連絡協議会」と合同で啓発活動を実施した。
鉄道警察隊によると、痴漢相談件数は今年1~7月で389件。そのうち、列車内が142件。夏休みが終わり新学期が始まると、電車内などで痴漢犯罪が増加する傾向にあることから、被害防止とともに鉄道利用者の安全安心の確保を目的に活動した。 駅利用者に啓発品を配布した淑徳与野高校3年の石橋依千加さん(18)と大橋結咲さん(17)さんは「周囲で被害に遭った話も聞く。みんなで協力し合って、被害をなくせる社会がつくれたら」と期待を込めた。
同日、大宮駅西口の商業施設「DOMショッピングセンター」ではセレモニーも行われ、サッカーWEリーグ大宮アルディージャVENTUSの村上真帆選手(25)と大島暖菜選手(18)が「チカン撲滅サポーター」に就任し活動に参加。鉄道警察隊の井手瑞穂隊長から委嘱状を受け取った村上選手は「少しでも被害を減らせるように取り組みたい」、大島選手も「大きな力になりたい」と撲滅に強い意思を示した。井手隊長は「これからも痴漢防止活動を推進して、安全で安心して通勤、通学ができる環境の実現に全力を尽くす」と誓った。
痴漢犯罪防止キャンペーンは12日に本川越駅で行われ、13日にはJR浦和駅でも呼びかける予定。
=埼玉新聞2023年9月13日付け14面掲載=
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