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イケア社食で提供に向けて試食会ー越谷総合技術高校

栄養や彩り考え改良重ねる

 越谷総合技術高校の食物調理科の3年生6人が、スウェーデン家具大手の日本法人、イケア・ジャパン(千葉県)が展開する新三郷店(三郷市)の社員食堂で提供する料理を試作した。同国やアジアの料理など複数試作し8月31日、社員らを対象に試食会を実施。寄せられた意見も生かし、提供へ改良を進める。

 

試食会の様子=三郷市新三郷のIKEA新三郷店

 

 持続可能な開発目標(SDGs)の推進も含め、イケアから打診を受けた県教育局が連携し、昨年から取り組んでいる。昨年は食品ロスに配慮した「たっぷり野菜の大人様ランチ」を開発した。
 同店には海外出身の社員も多く勤務する。そのため今年のテーマは「ダイバーシティ」とし、4月から開発を開始。スウェーデン料理やアジア料理など、栄養や彩りを重視したものを試作した。
 試食会には複数のメニューを提供。参加した各国出身の社員らは期待感を示しつつ、真剣なまなざしで料理を口にしていた。会には東洋大学で調理学を研究する露久保美夏准教授も参加し、講評。試食会で出た意見を踏まえ、今後は料理のおいしさを数値化するなど、科学的な点からもメニューの質を高めていく。
 同店店長でスウェーデン出身のスヴェッドルンド・ヨルゲンさんは「故郷の料理を食べることができて、すごくうれしい」と笑顔を見せた。スウェーデン料理を担当した林桂國さん(18)は「改良を重ねてやっと形になったメニューだったので、おいしいという感想を聞けて、すごくうれしい。まだまだ課題はあるので頑張りたい」と話した。

 

=埼玉新聞2023年9月14日付け10面掲載=

 

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