草加市内にある県立4高校の図書委員が4日から、市立中央図書館に生徒お薦めの〝推し本〟コーナーを設置した。コメント入りPOPや電飾などを駆使し、読書離れといわれる同世代の若者に本の楽しさをアピールする。
お薦め本コーナーを設置した県立草加高校の生徒=3日午後、草加市立中央図書館
同館は読み聞かせや講習会などが評価され、昨年度「子供の読書活動優秀実践図書館」として文部科学大臣表彰を受けた。
しかし部活動や習い事などが忙しくなる中学・高校生世代の読書離れは長年の課題で、有効な手段を模索していた。今回、図書館が高校側に相談を持ちかける形で初のコラボ企画が実現した。
県立4高校が順番でそれぞれ展示テーマを決め、図書館3階のコーナーに図書委員お薦め本を並べる。
休館日の3日、トップバッターを務める草加高校が早速、準備に取りかかった。同校のテーマは「100年後の未来に届けたい本」。図書委員の生徒が17冊を厳選した。副委員長の吉田麻莉さん(17)は「今回の取り組みが同世代だけでなく、上の年代の人にも知ってもらえたらうれしい」と話していた。
展示は県立4校で3カ月ごとに担当し、来年1月から草加東高、草加西高、草加南高の順番を予定する。
また今月18日から11月13日まで同館展示ギャラリーで、県立4高校のほか市内の読書関連団体の活動展示も行う。
同館の鈴木智美館長は「高校生の皆さんのアイデアで、中高校生世代の読書熱が高まれば」と期待していた。
=埼玉新聞2023年10月6日付け10面掲載=
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