エコノミクス甲子園県大会　栄東高校２年生が優勝

　全国の高校生が金融や経済の知識を競う「第１８回全国高校生金融経済クイズ選手権（エコノミクス甲子園）」の埼玉大会が２６日、さいたま市浦和区の埼玉りそな銀行本社講堂で開かれた。４年ぶりのリアル開催はさいたま市見沼区の栄東高校２年生チームが優勝し、来年２月に都内で開かれる全国大会に出場する。

最終問題に正解し、全国大会に出場を決めた栄東高２年生チーム＝２６日、さいたま市浦和区の埼玉りそな銀行本社

　大会は認定ＮＰＯ法人金融知力普及協会と同行の共催。過去３年間はコロナ禍でオンライン開催だったが、今回は栄東高校、浦和第一女子高校、川越高校、本庄東高校の８チーム１６人が一堂に集まり真剣勝負。勝ち抜いた代表１チームが来年２月２４、２５日の全国大会（東京）に出場する。２年前の第１６回大会では栄東高校が全国制覇を果たした。
　大会はまず第１ラウンド（筆記）と第２ラウンド（早押し）を行い、上位６チームが決勝ラウンドに進出。決勝は、積立金に見立てたポイントを奪い合う筆記クイズ全１０問で争い、序盤から正解を重ねた栄東高校２年生チーム「くわどりらてらる」が、同校１年生チーム「ぴーなっつ」の追い上げを振り切り優勝した。
　日本一には米ニューヨークへの研修旅行か、来年７月にギリシャで行われる国際経済オリンピック日本代表に選ばれるとあり、優勝チームの中村心葉さんは「全国大会は経済が本当に強い人が集まると思うので運も全て味方に付けて頑張りたい」、斉藤隆太さんは「知識だけでなく携帯アプリを使って戦術も練っていきたい」と決意を新たにした。
　主催した埼玉りそな銀行の福岡聡社長は公開中の映画「翔（と）んで埼玉～琵琶湖より愛をこめて～」になぞらえて「日本埼玉化計画が進行中なので、日本一を目指して頑張って」とユーモアを交じえてエールを送った。

＝埼玉新聞２０２３年１１月２８日付け４面掲載＝

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