皆野町の未来について考える「皆野教育シンポジウム」が、町立皆野中学校で行われた。同校3年生、県立皆野高校生、早稲田大学教授、地元事業者、町職員ら計130人以上が参加。公開授業やパネルディスカッションを通して、学校・地域・企業連携型の人材育成のあり方を協議した。
町関係者らにさまざまな「まちづくり改革」を提案した皆野中3年生=1日、町立皆野中学校(町提供)
皆野高生は、2023年度「県高等学校生徒商業研究発表大会」で最優秀賞に選ばれたプレゼンを発表。生徒たちが地元事業者と連携して商品化した菓子「みそぽてサブレ」を秩父地域外にPRし、関係人口の創出を図った事例などを紹介した。
皆野中3年生71人は、「住み続けられるまちづくり」に向けたさまざまな改革案を、地域住民や大学教授、町関係者らに提案した。生徒たちは1カ月前から地域の課題を探り、解決に導く施策をグループ内で話し合って企画書にまとめていた。
意見発表の場で、生徒たちは、「給食費を有料に戻し、資金をイルミネーションなどの観光振興に充てる」、「町の現イメージキャラクター『みーな』には卒業してもらい、VR(バーチャルリアリティ)対応の新マスコットを作って、SNS(交流サイト)などで町の魅力を発信する」といった、バラエティーに富んだ施策を発表した。
シンポジウム後、町企画財政課の佐々木賢太主査(36)は「町の財政状況と課題をしっかり把握し、町外の若者のツボを押さえたアイデアが多く、感心させられた。今後のまちづくりの参考にしていきたい」と話していた。
=埼玉新聞2023年12月15日付け5面掲載=
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秩父地域唯一の商業高校として、地域と連携しながら「校訓(誠実・勤勉・協力・奉仕)の理念の下、地域の活性化に寄与し、地域社会と産業を支える人材を育成する」ことを目指して様々な教育活動を行っています。特に商業科の授業で行われる「ビジネスの力で地域課題の解決に貢献」をコンセプトとした商品開発、販売実習は皆野高校の特徴です。商品開発をはじめ、地域を舞台にした様々な学びから皆高生は力を付けています。
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