県教育局OBに打診
今月27日に会合を実施
県教育局は、昨年8月の県男女共同参画苦情処理委員による県立男女別学高校の「共学化」勧告を受け、浦和高校の同窓生(OB)の意見聴取を実施する。希望者を対象に今月27日に同校で会合を行う方向で調整している。
複数の関係者が明らかにした。県教育局が「共学化」を巡って別学校関係者の意見を聞くのは、今回が初となる。昨年末に教育局が浦和高校同窓会(野辺博会長)に意見聴取の場の設置を打診し、同校の視聴覚室を会場に実施することが決まった。
意見聴取に先立って同局は、昨年9月県議会の文教委員会などで、共学化について「関係する方々の意見を丁寧に伺う必要がある」との考えを示し、同11月には男女別学校校長らと意見聴取の方法や対象、内容に関する意見交換を行っていた。
また、浦和高校関係者の有志は、昨年12月に共学化に反対するオンライン署名活動を開始し、共学化のメリット・デメリットの検証や県民に広く対話の場を設けることなどを求めていた。
署名活動には、同校在校生やほかの県内男女別学校有志も参画しているが、在校生や浦和高校以外の別学校関係者、県民を対象にした意見聴取の実施は未定となっている。
「共学化」を巡っては、署名活動のほか浦和高校同窓会が昨年12月1日付で大野元裕知事と日吉亨教育長に「(別学は)維持されていくべき」とする意見書を提出。一方、昨年10月には市民団体「共学ネット・さいたま」(清水はるみ代表)が共学化推進を求める要望書を日吉教育長に提出している。
同団体は2月3日に、さいたま市中央区内のホテルで、2010年に県立高校の男女共学化を行った宮城県の浅野史郎元知事を講師に招いたワークショップも企画するなど、議論が活発化している。
=埼玉新聞2024年1月18日付け1面掲載=
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