「蜂蜜ができるまで」を話す(左から)小野歩夢さん、和合新さん、松本直さん=18日、羽生市立羽生北小学校
養蜂に取り組んでいる県立羽生実業高校が18日、羽生市内の全11小学校と3中学校の給食に同校産の蜂蜜「羽実ハニー」を提供した。市立羽生北小学校(小峯由起子校長、児童数337人)では、同校農業経済科の3年生3人が「蜂蜜ができるまで」の授業をした。
羽生実高は2021年から同校の実習場に巣箱を置き、農業経済科の生徒が蜜蜂を育てている。きっかけは、スマート農業を進めるワイズ技研(東京)と、同校、羽生市観光協会の産学官連携だった。年間の採蜜量は、多い時で320㌔を超えている。
給食への蜂蜜提供は今年に入って3回目。農業経済科主任の内木雄飛教諭(31)は「本物の生蜂蜜を子どもたちに提供できて、みんなで喜んでいる。養蜂は、農業経済科のいわば看板になっている」と笑顔を見せた。
蜂蜜を通して交流も深めた。3年生6人が訪れ、3人がパネルを手に「蜂蜜ができるまで」を教えた。女王蜂が1日に産む卵が約2千個とか、蜂1匹から集まるハチミツの量がティーカップ1杯分といった話などをした。
この日の献立は、食パン、蜂蜜、マカロニのクリーム煮、ハッシュドポテト、カラフルサラダ、牛乳だった。同小3年生田中夏絆(なつき)さん(9)は「蜂蜜が甘くておいしい」。同、佐藤真飛(まなと)さん(8)も「おいしかった」と笑顔だった。
「蜂蜜給食」には、羽生実高から韮崎光信校長、市から河田晃明市長、秋本文子教育長、同市観光協会、ワイズ技研の関係が訪れた。
羽生実高の蜂蜜は、販売している。問い合わせは、同市観光協会(☎048・562・6115)へ。
=埼玉新聞2024年1月20日付け11面掲載=
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