川越署 情報の収集を養う
署員に講演する石川真帆さん=1月31日、川越署
川越署は1月31日、NIE全国新聞コンクール「第14回いっしょに読もう新聞コンクール」で最優秀賞を受賞した県立川越女子高校1年生の石川真帆さん(16)を招き、講演会を開催した。署員たちに新聞を読むことを通じて情報の収集力や分析力などを養う重要性を認識してもらおうと、同署が企画。石川さんは、一日警察署長も務めた。
コンクールで石川さんは、脳死臓器移植に関係する記事を題材に、母親との議論を経て深めた考えをまとめ、応募した。講演では、最優秀賞に輝いた作品を朗読。「新聞記事を読むことが、文章のまとめ方や主張の表現に役立っている。周囲の意見を聞く大切さも学んだ」と語り、署員からの質問にも答えた。
同署の木村宏志署長は、若手署員の間で新聞を読む習慣が薄れつつある現状を憂慮。「事件の捜査には、背景などの深読みが求められる。新聞記事からそうした力を身に付けてほしい。現場対応の場面でも、考えて行動できるようになるはず」と言う。ともに拝命3年目で、地域課の津志田成生巡査(23)と矢島汐織巡査(23)は「普段はネットニュースで情報を得ていたが、新聞を読むことも大切だと感じた。今後は取り入れていきたい」と話していた。
=埼玉新聞2024年2月4日付11面掲載=
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