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県高校新人大会 ラグビー 結果・県ベストフィフティーン選出

昌平完勝 初の栄冠

(最終日、3日・熊谷ラグビー場)

 決勝などを行い、決勝で昌平川越東を64―0で制し1979年の創部以来、初の栄冠を手にした。昌平は第25回全国高校選抜大会(3月22~24、26、28、30日・熊谷ラグビー場)に出場する。同校の出場は6年ぶり2度目。
 昌平は前半4分にゴール前のラックから展開してWTB山崎が先制トライ。同8分にはモールからフランカー宮元が、16分にはCTB山口が追加点を挙げるなどリードを広げた。後半にも5トライを奪い、強固な守備を貫いて相手に1点も与えなかった。3位決定戦は深谷が熊谷に31―0で勝利した。
 昌平と川越東は関東高校新人大会(10、11、17、18日・千葉、茨城)に出場する。

 

決勝 川越東―昌平 前半16分、昌平のCTB山口が守備をかわしてトライを奪う

 

 接点で優位に立った昌平が前後半計10トライで川越東を圧倒した。
 昌平は前半4分に右ゴール前のラックから左のWTB山崎へ展開して先制。同8分にモールで追加点を奪うと前半だけで33点を挙げた。後半も攻撃の手を緩めず、5トライを挙げ突き放した。守備では前線での素早いダブルタックルで相手の攻撃の芽を摘み続け、無失点に抑えた。
 川越東は序盤の大量失点が響き流れをつかめなかった。後半も防戦一方となりトライが遠かった。

 

荒鷲の如く全速前進

 「荒鷲(わし)の如(ごと)く」「前へ!強く!」。応援団幕の言葉を体現し、圧倒的な推進力で前進し続けた昌平が初の頂点に立った。過去6度、決勝に進出するも阻まれ続けやっと手にした栄冠に、船戸監督は「素直にうれしい。全力で出したかったものを出せた」と破顔した。
 試合序盤から接点で勝りボールを支配。前半4分、WTB山崎が「外が空いたら強く回す作戦だった。強く堅く1本が取れた」とラックからスピード感あるパスを展開して先制した。メンバー全員が縦への強さを見せ、前後半で10トライを挙げる猛攻を仕掛けた。 「相手に負けない体づくりに基本的なパス、この試合に全部かけていた」と主将のSH白鳥。守備では低く早い姿勢を徹底し、献身的なダブルタックルで相手のゲインを許さなかった。
 昨季は4大会連続で川越東に決勝で負け、苦汁をのまされた。新チーム始動から全国の強豪校と試合を重ね「縦で通用する部分があった。大会前には自信を持っていけると思えた」とSO小林。年末に行った奈良県の御所実高での5泊6日の合宿で得た自信が、今大会光った攻守で前に出続けるプレーにつながった。
 全国高校選抜大会出場を決め、指揮官は「強いチームに一緒にチャレンジできるのが何よりうれしい」。この勝利を追い風に〝昌平イーグルス〟が高く舞い上がる。

 

得点源 大車輪の活躍

 昌平のCTB山口は計4トライと大車輪の活躍を見せ「圧倒して勝つことができた」と満足そうな笑顔を見せた。
 前半29分には、相手守備に中央ライン付近で倒されるも立ち上がり独走。自身二つ目のトライとし、チームを勢いづけた。
 1年秋からスタメン入りし、全国高校大会で2トライを挙げた経験を持つ。1年間で体重を10㌔弱増量し突破力は県内トップクラス。頼れる得点源は「どんどん強いチームとやって経験を積みたい」と、目標に全国高校選抜大会での8強入りを掲げた。

 

川越東

力の差痛感 再起誓う

後半29分、川越東のプロップ鈴木(右端)が突破を図る

 

 3連覇を目指した川越東は昌平に接点で力負けし、攻守ともになすすべなく完敗。0―64と記されたスコアボードを見つめながら、望月監督は「伸びしろしかないけど、今ここでこれからどう立て直すか頭に浮かばない」とため息をついた。
 準決勝まで堅守を武器に勝ち進んだが、決勝では開始4分に失点。
相手のしぶとく体をぶつけてくる縦の攻撃とバックス陣のランにCTB水島は「じわじわと体力を削られて前に足が出なかった」。時間を重ねるごとに精彩を欠き、相手との間合いを詰め切れず、立て続けに失点した。
 攻撃では前半18分に左22㍍ライン付近のラインアウトからモールで押し込んだものの、阻まれてトライへの道筋を描くことができなかった。
 2022年秋の埼玉大会から6季連続で決勝の舞台で顔を合わせる好敵手に、今回は大きな力の差を味わわされた川越東。望月監督は「この点差をどう感じるか。人のせいにしないでどれだけ自分に矢印を向けてやり直せるか」と今春の関東大会予選に向けて一からチームを立て直す。

 

主将 雪辱に燃える

 川越東主将のプロップ鈴木は「悔し過ぎる。プレッシャーを感じてチームが変な空気になっていたのかもしれない」と責任を感じた。
 試合ではタックルを仕掛けるものの、効果的なディフェンスを繰り返すことができなかった。「フィジカルで負けてチームがどう受け止めているかで今後が変わる」とリーダーシップを発揮させ、春以降のリベンジを誓った。

 

県高校ベストフィフティーン

川越東 最多12人選出

ベストフィフティーンに選ばれた選手たち

 

 県ラグビー協会は3日、本年度の県高校ベストフィフティーンを発表し、県内大会や全国大会で活躍した選手から3年生15人を選出した。
 全国高校大会に出場した川越東からはプロップ寺山公太、フランカー高尾将太ら最多の12人が選ばれた。

 

=埼玉新聞2024年2月4日付け9面掲載=

 

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