陸上(第1日、21日・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場)
男女計13種目の決勝などを行い、男子1500㍍は丹野暁翔(東農大三)が3分54秒67の大会新で初の頂点に立った。同110㍍障害は工藤晴斗(花咲徳栄)が14秒37で初制覇。同ハンマー投げは臼井龍馬(熊谷)が49㍍37で初優勝した。
女子400㍍は山内そよ(大宮東)が56秒45で初の栄冠に輝いた。同走り幅跳びは田中美憂(松山女子)が5㍍82で優勝。同やり投げは田中夢桜(栗橋北彩)が39㍍52で初優勝した。
戦略的中の逃走劇
男子1500㍍優勝 東農大三・丹野暁翔
圧巻の逃走劇を見せた丹野が、男子1500㍍を大会新で初制覇した。スタート直後から一気に先頭へ立つと後続を置き去りにした。松井(埼玉栄)のラストスパートを警戒し「予選を走って余裕があったので、先行して逃げようと狙っていた」とライバルへの秘策だった。
途中で2位に50㍍近い差をつけ、無謀にも見える独走状態に入った。残り200㍍で松井が脅威の追い上げで迫った
が「モニターを確認し気付いた。ラスト100㍍で全力を出した」。前半のリードが功を奏し、僅差でゴールを駆け抜けた。
戦略通りの好レースを見せたが「自己ベストは出せたが、途中のラップが遅くなった」と反省を忘れない。夏のハードな練習で大きく成長。「スタミナをつけ40秒台で走れるようになりたい」と貪欲に成長を続ける。
初優勝も顔晴れず
女子400㍍優勝 大宮東・山内そよ
女子400㍍で初優勝した山内の表情は晴れなかった。大会記録の期待が懸かったが、本来の力は出せなかった。「走りとしてもタイムとしても悔しい」と悔いの残る1位となった。
万全の態勢で決勝へ臨んだが「200㍍地点の向かい風で力んでしまいピッチが上がらなかった」と環境を味方につけられず。それも成長著しい2年生は「4冠目指します」と今大会での飛躍を誓った。
助走改善が好記録に
女子やり投げ優勝 栗橋北彩・田中美憂
女子やり投げは、2位に3㍍以上の差をつけた田中の独壇場となった。「1本目で自己新に近い記録が出て、リズムに乗ることができた」と、序盤の好記録を自信につなげた。
助走距離の改善も記録の伸びにつながった。「やり4本分延ばしたことによりスピードに乗って投げられる」と手応えを口に。目標の45㍍へ「体も大きくしていきたい」と今後の成長へ意気込みを見せた。
=埼玉新聞2021年9月22日付け13面掲載=
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