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開校50周年迎える杉戸高校 生徒中心となり新制服決定

来春の新入生から着用開始

新しい制服を着用しながら活動を振り返った生徒会の「制服検討委員会」のメンバー=23日、県立杉戸高校

 

 2026年度に開校50周年を迎える杉戸町の県立杉戸高校は、生徒会の生徒3人が中心となり、新しい制服のデザインを決めた。来年4月に入学する新入生から着用が始まる。
 新制服の導入に奔走したのは同校3年で生徒会「制服検討委員会」の中村夏子さん(17)、川鍋佑眞さん(18)、平塚団さん(17)。同校は1977(昭和52)年開校。50周年に向け、新しい制服を導入しようと発案し同委員会を発足した当時のメンバーは22年3月に卒業。入れ替わりで中村さんら3人が、同年4月に入学。高校生活を新しい制服の導入に注ぎ込んだ。中村さんは「未来の生徒のために何かできないかと思い委員会に入った」と振り返る。
 3人は1年生の2月ごろから在校生や教員、保護者らに新制服の費用や柄、機能性などについてアンケートを実施。その結果を集計し、メーカーに要望を伝え意見するなどした。スカートのデザイン案は約60種類にも上った。同委員会を中心に候補を絞り、昨年7月に生徒や教員に投票を実施。同じ柄でも折り方で雰囲気が異なる。3人はスカートの柄が印刷された用紙を折りながら、似合うジャケットの色見を考えるなど試行錯誤を重ねた。
 制服は生徒会と教員で最終的に決定した。結果、濃いグレーのような色を基調としたオリジナルカラーのジャケットが決まり男女共通。生徒はネクタイかリボン、スラックスかスカートを選択できる。
 中村さんは「スカートの柄が今どきっぽい。斬新で他校とかぶらない制服」とにっこり。平塚さんは「胸元のエンブレムがかっこよくてお気に入り」、川鍋さんも「今よりもよりかわいく、かっこよく、現代のファッションや価値観によくなじんでいる」と新しい制服に愛着を寄せた。
 中村さんは「(新入生には)この制服を着てさまざまなチャレンジをしてほしい」と笑顔で話した。

 

=埼玉新聞2024年5月30日付け10面掲載=

 

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