2023年6月1日配信
学校選択問題実施校は前年と同じ22校
6月1日、埼玉県教育委員会から、平成6年度入試の「学力検査問題の出題の基本方針」が発表されました。また、学力検査において学校選択問題を実施する学校も発表されました。
埼玉県教育委員会の発表(PDF)
令和6年度埼玉県公立高等学校入学者選抜における学力検査問題の出題の基本方針並びに学力検査の実施教科及び出題範囲等について
出題方針は前年と同じです。また、学校選択問題を実施する学校も前年と変わりありません。
以下、出題の基本方針について簡単に説明をしておきます。
基本方針(1)
中学校における平素の学習を重んじ、中学校学習指導要領に基づいて出題する。
「中学校学習指導要領」という耳慣れない言葉が出てきますが、学校の授業で用いられている教科書は、「中学校学習指導要領」に基づいて作られていますから、「教科書に基づいて出題する」と読み替えることができます。
これからも学校の授業を大切にしましょう。
基本方針(2)
基礎的な知識及び技能をみる問題とともに、知識・技能を活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力等の能力をみる問題の出題に配慮する。
基礎的な知識や技能を測る問題だけでなく、思考力(考える力)、判断力(何が正しいかを見極める力)、表現力(文章などで表す力)を試す問題が出題されます。これらは、語句や公式などを暗記するだけでは対応できません。
基本方針(3)
各教科の目標に照らして、受検者の学力を十分に把握できるように、出題の内容及び出題数に配慮するとともに、記述による解答を求めるよう配慮する。
記号選択問題に加え、記述問題(言葉や文章で答える問題)も出題されるということです。
記述問題は、記号選択問題よりも配点が高い傾向がありますので、合否への影響が大きいと言えます。早めに対策しておくことが大切です。
基本方針を読むだけでは実際のイメージが湧きにくいと思います。埼玉県立総合教育センターのホームページには過去3年間の問題が掲載されていますから、この方針に基づいて出題された問題が、実際にはどのようなものなのかを早めに確認しておきましょう。
埼玉県立総合教育センター ホームページ
過去の入学者選抜学力検査結果 (入試問題・採点の手引き・学力検査結果・解説などを掲載)
なお、次に予定されている公立入試関連の発表としては、各校の募集人員があります。例年6月下旬(昨年は6月20日)に発表されています。
(教育ジャーナリスト 梅野弘之)
=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=
関連記事
カテゴリー
よく読まれている記事