2021年4月1日配信
受験生になったらチェックしておくべき情報を紹介-上半期-
◆公立入試情報はここにある
受験生の皆さんの中には情報不足を心配する人もいるようですが、公立入試の制度や仕組みをはじめ、皆さんが必要とする公立入試情報は全て公開されています。
情報の発信元は埼玉県教育委員会と、その付属機関である埼玉県立総合教育センターです。
埼玉県教育委員会はホームページ(HP)で常に最新情報を発信しています。また、埼玉県立総合教育センターのHPでは過去3年分の入試問題やその解説・分析なども見られます。
3年生になったら、この2つのHPを必要に応じてチェックしましょう。パソコンやスマホのお気に入りに登録しておくといいでしょう。
◆見逃してはいけない上半期の4つの重要情報
公立入試を目指す受験生の皆さんは、次に紹介する情報を必ずチェックするようにしましょう。これらは私立入試を目指す受験生にとっても重要情報となります。
1,出題の基本方針(5月)
☆参考→昨年度の発表内容
入試問題の出題方針が発表されます。
従来は5月中には発表されていましたが、昨年は新型コロナの影響で出題範囲をどうするかの結論が遅れたため、8月の発表になりました。
出題範囲が昨年同様に縮小されるのか、それとも縮小されないのか、受験生としては大変気になるところです。
2,公立高校生徒募集人員一覧(6月)
☆参考→昨年度の発表内容
各高校の募集人員が発表されます。
全体の募集人員は、中学校卒業予定者数に合わせて増えたり減ったりします。
昨年度は、中学校卒業予定者数が前年より約1499人減ったため、県立高校19校、市立高校1校が募集人員を減らし、全体では840人減となりました。
募集人員の増減は倍率に影響します。志願者数が前年通りであれば、募集人員が増えた場合は倍率が下がり、募集人員が減った場合は倍率が上がります。また、一つの学校の倍率の変化は、周辺の同レベルの倍率にも影響します。
令和4年度入試がどのような動きになるかを予測するための最初の情報が募集人員の発表です。
3,入学者選抜実施要項・要領(7月)
☆参考→昨年度の発表内容
令和4年度入試がどのような形で行われるかを示した非常に重要な資料です。
私立高校の募集要項に相当するものです。
これを見れば、入試の仕組みについて、ほとんどのことが分かりますが、それでも分からない場合は、「入試についてのQ&A」が参考になります。昨年は12月に発表されました。
なお、私立高校の募集要項については、決定時期が学校ごとに異なりますが、例年9月中までには発表されています。
4,各学校の選抜基準(7月)
☆参考→昨年度の発表内容
各学校の詳しい選抜方法が示されたきわめて重要な資料です。
例年、実施要項・要領と同時に発表されていましたが、昨年は新型コロナの影響を受け9月初めの発表となりました。
選抜の基本的な仕組みは全ての学校が共通です。しかし、具体的な方法は学校ごとに異なるので、それについて説明しています。
学力検査と調査書とをそれぞれどのくらいの割合で見るか、調査書では部活動実績や委員会活動、英検などの資格をどのように評価するかなどが詳しく書かれています。
(教育ジャーナリスト・梅野弘之)
※後編に続く。
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